【広島】名手・秋山翔吾ならできるかも!? 本拠地マツダの本塁打キャッチ 成功者は過去2人だけ
この男なら…。広島のベテラン・秋山翔吾外野手(36)が、この日に都内で行われた「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した。 【写真】赤松真人が〝奇跡の美技〟を披露した瞬間 同賞は西武在籍時の2019年以来で、広島では初。史上10人目となる両リーグでの勲章に「大変うれしく思っています」と頬を緩めた。今季はカープ移籍後最多となる135試合出場し、無失策で守備率10割も達成。「秋山が守っている時に(周囲から)ミスを許してくれるような見られ方はしていない。(広島に)来たときから思っていた」と常に完璧を追求してきた自負もあるだけに喜びもひとしおだ。 そんな名手だからこそ、秋山には本拠地・マツダスタジアムでの「伝説プレー」の再現に向けた期待も膨らんでいる。それが〝ホームランキャッチ〟だ。フェンスによじ登り、柵を越える打球をかっさらうスーパープレーは09年の開場後、10年に赤松真人と天谷宗一郎の2人しか実現させていない。 もちろん、達成者が現れないことには理由もある。当事者の一人で現在は鯉の外野守備担当でもある赤松コーチは「当時と今では外野の定位置が違います。今のほうが5メートルは前。自分でもその当時、そんなに後ろに守っている感じはなかったですけど、コーチになって映像を見返して見たら全然違います」と解説。難易度は格段に上がっているという。 さらには「外野の脚力と、相当に高さのある打球じゃないと。フェンスに登るだけの時間もない。二死一塁とか長打警戒になった時、相手が長距離打者で、作戦として外野を下げた時にそういう打球があるかどうか」。さまざまな条件が重ならないとなかなか生まれないとみている。 とはいえ、マツダは設計時に現役の外野手も関わり、フェンスを登って本塁打性の打球を捕れる可能性を残して造られた球場でもある。過去の達成者はいずれも秋山と同じ中堅手。通算7度のGG賞を獲得した職人だからこそ、史上3度目となる〝奇跡の美技〟に期待は高まる。
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