「種をよけて切ると美味しさ半減!?」食の専門家に教わる“美味しい桃”の選び方&皮の剥き方は?
7月になるとスーパーでも桃が登場します。甘くみずみずしい桃は7~9月のこの時期しか食べることができません。毎年必ず食べるという方も多いのではないでしょうか。しかしせっかく購入したのに中が傷んでいたり、上手に皮が剥けなかったりすることも。 ⇒【写真】食のプロに教わる“美味しい桃”の選び方&皮の剥き方の詳しい画像を見る(全5枚) そこで今回は美味しく桃を食べる方法について、食の専門家であるスギ アカツキさんに聞きました。
スーパーで美味しい桃を選ぶ方法
まずは桃が最も美味しいタイミングについて。スーパーで売られている7月~9月はすべて同じ味わいとは限らないようで……? 「傾向としてはシーズンが後ろになっていくほど果肉が硬くなるものが多いです。そのため、柔らかくてジューシーな桃が好きな方は出始めの7月上旬のものを食べるのがおすすめです。夏の終わりになってくると、固いものが増えてくる傾向にあります」(スギ アカツキさん) 今が一番美味しい時期なのですね。スーパーでたくさん並んでいる中から最も美味しい桃を選びたい場合は、どこを見れば良いのでしょうか。 「ちゃんと完熟しているものを選ぶと良いです。桃のお尻部分から良い香りが漂っているのが目印です。それから大きい小さいよりも左右均等な桃を選ぶと良いと言われています。桃の生育過程で日当たりが悪かったり、栄養が偏ってしまったり、問題があるといびつな形になってしまいます。左右均等な形のものはそういった問題がなく味も美味しいことが多いです」(スギ アカツキさん) さらに、なるべく鮮度の良い果物を扱っている店を選ぶことも大切なのだそう。 「緩衝材でくるんであるとか、透明なパックやしっかりした段ボールなどでちゃんと保護された状態で売られているものであれば問題ありません」(スギ アカツキさん)
桃の剥き方
せっかく美味しい桃を選ぶことができても、上手に皮が剝けなくては台無し。ネットで「桃 剝き方」と調べると「湯むき」や「手むき」などの方法が出てきますが……? 「まずはその桃の種類が何であるかを確認しましょう。桃は黄色っぽいタイプ・ピンクっぽいタイプ・白っぽいタイプと大きく3種類に分けられます。そこからさらに品種が分かれ、全部で100種類以上あるとされていますが、品種によって果肉が硬い・柔らかい、皮が剥きやすい・剥きにくいが大きく変わります。今はスマホでも調べることができますので、買う前はもちろんのこと、いきなり剥く前に確認してみてほしいですね」(スギ アカツキさん) ネットで書かれている「湯むき」の方法は、まず桃全体をゴロゴロと転がし、沸騰したお湯に20秒つけ、その後冷水につけて1分ほど置くと皮が手でむけるというものですが……。 「お湯を沸かす手間も面倒ですし、桃がしっかり熟していないと失敗する可能性も大きいです。そんなことをしなくても柔らかい品種ならそのまま手で皮を剥くこともできます。果肉と皮が硬い品種であればりんごと同じように包丁で皮を剥いていくのが良いですね」(スギ アカツキさん)