ダビド・シルバに沸いた夜の三ツ沢。レジェンドマッチはサッカー人気再燃の一助となれるか
27日、横浜・ニッパツ三ツ沢球技場で「DIAMOND CUP OF LEGEND」(ダイヤモンドカップオブレジェンド)が行われ、ワールドレジェンズが4-3でJクラシックスに勝利を収めた。 ダイヤモンドカップオブレジェンド2024の出場選手・参加メンバー・背番号一覧
平日のナイトゲーム、来場者は
カカ、ダビド・シルバ、ミチェル・サルカドなど、ワールドカップや欧州CLで活躍した世界のレジェンドたちを擁するワールドレジェンズと、岩本輝雄氏、大久保嘉人氏、松井大輔氏らを始めとするJクラシックが27日(火)19時に相対した。ある世代には「刺さる」選手たちの一戦は、ワールドレジェンズが4-3でJクラシックを破った。 大会関係者によると、この日は平日のナイトゲームにもかかわらず、約8,000人が来場。同じくニッパツで、5月22日(水)19時に行われた2024JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド横浜FC対名古屋グランパス(1-3)の一戦が、入場者数3,423人であることを考えれば、決して低くない数字だ。 試合前から、スタジアム周辺には往年のレジェンドたちを応援するファンが集まった。ジェフユナイテッド千葉で活躍した佐藤勇人のマフラーを首にかけるファンや、浦和レッズ元10番柏木陽介のユニフォームを着用した男性などのJリーグファン。また、選手入場入口前には多くの海外サッカーファンが詰めかけ、「カカー!」「ジーダ!」などと、レジェンドたちの集結に沸いた。 試合では、現役引退から長い年月が経った選手たちは歩いてしまったり、プレスをかけられなかったりする場面もしばしば。また、スタジアム実況の言い間違いなどもあって、バチバチの雰囲気を生み出すことはどうしても難しかった。 しかし、駆けつけた観客は、随所に観られた選手の現役時代さながらのテクニック、「らしい」プレーに熱狂。特に、昨年引退したばかりのシルバはひときわ目立つ存在だった。 ロベール・ピレスの先制点をアシストすると、その後は得点も記録。極め付きは3-3の場面で迎えた試合終盤だ。シルバはボックス内左に侵入すると、相手DFを見事な切り返しで交わし、最後はダヴィド・トレゼゲにパスを出して、決勝点をお膳立てした。 試合後、Jクラシックの選手たちやファンからは「シルバはまだ現役みたい」「シルバはやばい」などといった声が聞かれ、元スペイン代表MFのプレーは「観に来て良かった」と思わせてくれるものだった。