米30年債利回りが上昇、一時4.85%-2023年11月以来の高水準
(ブルームバーグ): 6日の取引で米国債が下落。30年債利回りは今週行われる入札を前に、2023年11月以来の高水準を付けた。
30年債利回りは一時3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4.85%となった。今週の入札を控えトレーダーがポジション調整を行う中で、短期債も下落。今週は月曜日に3年債、火曜日に10年債、水曜日に30年債の入札が予定されている。通常はそれぞれ1日遅いが、9日の木曜日にカーター元大統領の国葬が催されるため前倒しされた。
トランプ次期政権の政策の不透明性に絡みインフレ上昇圧力が生じる可能性から、米国債は売り圧力にさらされている。
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁ら米金融当局者の週末の発言は、今年の利下げに当局者はより慎重なアプローチをとるとの見方を強めた。
ジェフリーズ・インターナショナルの欧州担当チーフエコノミスト、モヒト・クマール氏は「タカ派的だった米連邦公開市場委員会(FOMC)の12月会合と米財政見通しを巡る懸念が金利に上昇圧力をかけている」と指摘した。
原題:US 30-Year Bond Yield Hits Highest Since 2023 Ahead of Auctions(抜粋)
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Alice Gledhill