DXは「7割が失敗する」 成否を分ける、最も大きな要素とは
人を軸としてDXを考えるには
人が重要であるという認識が前提にあるとして、それでは、人をどう動かすべきでしょうか。あなたの企業でデジタル化やDXを進めようというとき、社員が動かないのには、下記のような理由が隠れているかもしれません。 そもそも使いたくない 分からないから使えない 使えるけどすごく手間がかかる 使えるけどミスが多いから、結局やらなくなる やっているけど目的に照らしてみると全然達成できていない 自分はデジタルを使うのは苦手だし、DXなんて関わりたくない こうした状況を変えるものとして近年、注目されているのがDAP(デジタル・アダプション・プラットフォーム)です。「使い方が分かり、簡単にでき、ミスがない……DXもやってみるといいものだ」。そんなマインドを持ってもらえるよう、細かい積み重ねからユーザーの行動を変えていく仕組みを指します。 今や、ほとんどの企業変革はデジタルのタッチポイントありきで設計されます。しかしながら、いくらデジタル環境を整えても、実際に社員が使わないようでは意味がありません。抵抗感を持つ社員に対しても、変化を受け入れ、使いこなしてもらえるよう働きかけていくことを「チェンジマネジメント」といいますが、DAPはその一環にも位置付けられます。詳しくは次回、解説します。 (小野 真裕、WalkMe株式会社 代表取締役)
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