ZETA DIVISIONのファンミも開催予定!「東京eスポーツフェスタ2025」見どころレポート
東京都と東京eスポーツフェスタ実行委員会は、東京ビッグサイト南1・2ホールにて、イベント「東京eスポーツフェスタ2025」を開催している。会期は1月10日~12日で、入場は無料。 【画像】会場の南ホールへは正面からではなく、タリーズコーヒーの奥にある通路経由で移動する必要がある 「東京eスポーツフェスタ2025」は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的として、eスポーツの競技大会と関連産業展示会等で構成されたイベント。パブリックデーとなる1月11~12日はeスポーツ競技として、「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」と「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」、「モンスターストライク(モンスト)」、「WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球」、「ぷよぷよeスポーツ」、「グランツーリスモ7」の計6本のゲームタイトルの大会が行なわれる。 加えて学習企画として、1月11日にはオリジナルのすごろくゲームが簡単に作れる「グッドラックゲーム」や、12日には「ぷよぷよ」を題材にし、その作り方を通じてプログラミングが学べる「ぷよぷよプログラミング」なども開催される予定。 コミュニティイベントとしては、1月11日には「ストリートファイター6」の学生コミュニティ大会が行なわれ、12日は「Pokemon UNITE」のコミュニティ大会も開催予定となっている。また、プロeスポーツチームのZETA DIVISIONも出展しており、「第五人格部門」のグッズ販売のほか、12日には同チームのファンミーティングも予定されている。 本稿では、1月10日に開催された「東京eスポーツフェスタ2025」ビジネスデーの展示会場の様子や、オープニングセッションの模様をレポートしていきたい。 なお、同じく南3・4ホールでは併設イベントとして、XR・メタバース等産業展実行委員会主催で「TOKYO DIGICONX(第2回TOKYO XR・メタバース&コンテンツ ビジネスワールド)」が開催されている。 ■ 試遊ゲームあり、物販あり、無料配布ありの賑やかな展示会 ホール中央エリアは主にeスポーツ産業に関連した展示会が中心だ。以前の記事でも触れた通り、筆者は2年前の「東京eスポーツフェスタ2023」にて出展の手伝いをした事があるのだが、その頃と比べると、明らかに展示のコマ数が増えており、業界全体の盛り上がりが感じられる。本日はビジネスデーということで、一般ユーザーの参加がほとんどなかった事もあり、比較的スムーズに行き来できたが、来場者が多少増えてもゆとりのあるスペースが確保されている印象だ。 展示会自体はeスポーツビジネスに関連した企業による出展が中心だ。個人的に面白いと感じたのは「気泡緩衝材」の「プチプチ」の商標を持つ事で知られる川上産業が出展する組み立て式の防音ルーム「ONE-Z」シリーズのブースだ。 会場では、実際に小部屋のようなサイズの「ONE-Z」と、ロフトベッドの1段部分への設置を想定した新製品「ONE-Z loft」が出展されており、室内でのゲームプレイ時の様子が体感できる。現在もロフトベッド下部で暮らす筆者としては、「ONE-Z loft」の内部に興味があったので体験してきたが、臨場感のある音声が楽しめる空間は正に理想郷。展示されていた「ONE-Z loft」の内部にはレーシングシートとハンコンが組み込まれていたが、それでも内部の空間にはかなりゆとりがあり、同社によるとサイズによってはゲーミングチェアを入れることも可能だという。 他にも、一般ユーザーが見ても楽しめそうな出展が多く見られ、入口すぐの場所に出展していた「indie Game incubator」のブースでは、子ども視点のホラーステルスゲーム「Time for Bed」と万華鏡をテーマにしたパズルアクションゲーム「KALEIDOLA(カレイドラ)」の2作品のインディーズタイトルが自由に遊べるようになっていた。 「indie Game incubator」とは、インディーゲームを開発する個人や中小企業に対して、無償でゲーム開発やパブリッシングなどについてのメンタリングなどを行なうプログラムだ。2025年で5年目となり、現在は第5期生の応募を受付中。今回出展されている2タイトルとも、同プログラムの卒業生によるリリース作品とのこと。 プログラムの運用は、多くのゲームタイトルを手掛けるマーヴェラスが行なっており、同社としてのメリットはプログラムに参加したインディーズ開発会社らと、優先的にパブリッシングの交渉が行なえるという1点のみだが、開発会社とのコミュニケーションや交流関係の広がり、インディーズゲーム業界の品質向上など、業界全体として得られるメリットは非常に大きい物になりそうだ。 入口すぐの場所にはFANYのブースがあり、ここではゲームにも詳しいお笑い芸人マヂカルラブリーの野田クリスタルさんが総監修したという新作「スーパー野田ゲーMAKER」の試遊が可能だ。 会場には無料でエナジードリンクなどが配布されているサービスや、会場ならではの物販も数多く見られたほか、こうしたブース内にプロゲーマーの選手たちがお手伝いに参加している場面も見られた。 千葉県に拠点を置くプロeスポーツチーム「TEQWING e-Sports(テックウィング)」ブースでは、先着900名様にイルミルド製薬の「ENERICHE(エネリッシュ)」ブランドのエナジードリンクが無償で提供されていた。ビジネスデーには「ぷよぷよ」のプロゲーマー・SAKI選手がブースにて配布のお手伝いに参加してくれていた。SAKI選手は3日間とも来場し、大会に出場する時間帯以外など手の空いているタイミングではなるべくブースでお手伝いしているようだ。 また、クラフトビールが自宅で手軽に楽しめる「クラフトビール専用ビールサーバー」などを手掛けるDREAMBEERのブースでは、クラフトビールの無料試飲会を実施しており、週末の賑わいが予想される。 そして、eスポーツと言えばお馴染みのレッドブルも入ってすぐの場所にレッドブルカーで出動しており、定番エナジードリンク、レッドブルの無料配布サービスを行なっている。数量については不明だが、時間帯や状況によって配布していないタイミングもあるようだ。 物販においては、プロeスポーツチーム「REALIZE」のブースにて、1回700円の「REALIZEくじ」が行われている。大当たりの枠としては、非売品の公式ユニフォームや、パーカーなどが含まれており、かなり魅力的だ。またブース内にはスタッフと混ざって、「Apex Legends」部門所属のともろう選手(10~12日)、ランバートのコスプレイヤー・煌輝さん(11~12日)、ストリーマー部門所属のざわさん(10~12日)らがお手伝いとして参加予定となっている。 そのほか、吸うカフェイン「イーグルエナジー」や、ゲーミングサプリの「ガチサプ」では、いずれも会場限定の割引販売を実施していた。また、アーケードコントローラーやキーボードなどのカスタムパーツを取り扱う「CRAB CRAFT」ではつくね型レバーボールやアクリルキーホルダーの打鍵御守、カスタム用キーキャップなどを販売するのに加えて、1,000円でパーツが当たるガチャを設置。こうして眺めていると物販も色々と楽しめそうだ。また、会場奥のエリアにはキッチンカーが多数並んでおり、飲食も充実している。 ■ ZETA DIVISIONがファンミーティングを12日に開催! 出演者たちによる物販サービスも 今回の「東京eスポーツフェスタ2025」において、大盛況の予感を見せるのがeスポーツチーム「ZETA DIVISION」ブースだ。ビジネスデーは特に動きはなかったが、パブリックデーには「第五人格部門」のグッズ販売が行なわれる予定となっており、さらにイベント最終日となる12日には会場最奥のコミュニティエリアのステージにて、ファンミーティング「IDV AKE-OME FAN MEETING」が行なわれる。 出演者はalf選手、Alphar選手、Hametu選手、kznk選手、mkmldy選手、Shinami選手、Silkコーチ、Nozomi.さん、ピアソン 唯さん、ピアソン のんさん。MCは、けんまつさんが務める。DoLisu選手は成人式のため不在としている。 ファンミーティングについては観覧席の募集はすでに受付を締めきっており、応募した人たちの中から抽選で観覧席での観覧が可能。なお、立ち見であれば誰でも観覧は行なえるようだ。また12日の16時30分には、サインスタンプリレー会も開催予定となっており、こちらの応募は12日10時にZETA DIVISIONブースにて開始される予定。 加えて両日ともに物販ブース内に出演者たちが来る時間帯も用意されている。こちらではファンミーティングのメンバーにDoLisu選手も加えた面々が1時間ごとに入れ替わり物販ブースに登場し、物販購入者に直接アイテムを手渡してくれる。時間帯などの詳細については、同社公式サイトにて確認できる。 ■ 「東京eスポーツフェスタ2025」の魅力をG-STAR Gamingのメンバーたちが紹介 イベントのオープニングでは「東京eスポーツフェスタ2025」の公式アンバサダーとなっている「G-STAR Gaming」のメンバー5人、夏乃さやかさん、桃井ルナさん、倉持由香さん、音無えりなさん、芦澤佳純さんが登壇し、明日以降行なわれる競技などについて楽しく解説してくれた。 アンバサダーの意気込みについて聞かれると、夏乃さやかさんは「東京eスポーツフェスタ2025にはたくさんブースも出ていて実際に人と人との繋がりが感じられるので、今日はたくさん交流できたら嬉しいなと思っております」と出展ブースでの交流の楽しみを語った。 桃井ルナさんは「私は格闘ゲームメインでプレイしていて、プロの競技者になろうと毎日活動しています。オフならではの緊張感と、選手同士の掛け合いを見られるオフラインの大会が大好きで、東京eスポーツフェスタ2025では、色々なゲームのオフライン大会で見られるということなので、すごく楽しみです。」とオフライン開催の大会の魅力を語った。 リーダーの倉持由香さんは「老若男女が関係なく楽しめるeスポーツの魅力を私たちが頑張って伝えていけるように努力しますので、3日間どうぞ一緒に盛り上げていきましょう!」とアンバサダーとしての思いを伝えた。 音無えりなさんは「東京eスポーツフェスタ2025は、eスポーツを実際の競技やいろんなブースなどで感じることができる貴重な機会だと思います。精一杯イベントを盛り上げられるように頑張ります」と本イベントをeスポーツを体感できる貴重な機会と紹介した。 芦澤佳純さんは、「今日から3日間開催されますけれど、人との繋がりや競技者たちが切磋琢磨した 熱い戦いがたくさん見れると思います。この数分話しただけでも、大人がとっても熱くなれるっていうのが伝わったと思いますので、この熱さを皆さんにお伝えできるように私たちも頑張っていきたいと思います」とした。 ■ ZETA DIVISIONファンにも必見のイベント! 以上、「東京eスポーツフェスタ2025」ビジネスデーの模様および、パブリックデーのスケジュールについて紹介した。これまでの同イベントでもeスポーツチームが出展するケースは多く見られたが、今回はやはり人気のZETA DIVISIONが出展するという動向は非常に印象的だ。しかもファンミーティングを会場で行なうということで、大賑わいのイベントになりそうな予感だ。 今回紹介した物販や飲食以外にもプログラミングを学べる学習企画や、6種類ものゲーム大会など、多くのイベントが2日間に凝縮されており、週末を楽しむのに非常に魅力的なイベントになっていると言えるだろう。 (C)東京eスポーツフェスタ実行委員会
GAME Watch,池紀彦