<速報>イチロー、35打席ぶりヒットも上原対決では中飛
マーリンズのイチローがついにトンネルを脱出した。インターリーグ(交流戦)のレッドソックス対マーリンズが9日(現地時間8日)、ボストンで行われた。「9番・ライト」で4試合ぶりに先発出場したイチローは、4点を追う4回、2点を返しなお一死一、二塁のチャンスに、詰まりながらもセンター前にヒット。打球が、一瞬打ち取られたように上がったので、二塁走者はハーフウェイの位置を取り、帰ることはできなかった。 それでも、これが6月18日のヤンキース戦以来、16試合35打席ぶりのヒットとなった。 最初の打席は3回に巡ってきたが、インサイドの150キロのストレートを見逃しの三振。35打席ぶりのヒットも、今季4勝9敗の成績の右腕、ポーセロのカウント1-1から148キロのストレートに押し込まれていたもので、まだ、復調とは言えない打撃内容。 3度目の打席は、7回、ピッチャーが変わって防御率4.74の左腕ロス。初球の変化球を捉えたが、打球は、ロスのグラブを一度、弾きながらも、落ち着いて処理されてピッチャーゴロに終わった。 9回一死から回ってきた、この日4度目の打席では、上原vsイチローの対決が実現。初球は140キロの外へのストレートを見逃してストライクをとられ、2球目は高めゾーンのストレートだったが、イチローは、球威に負けて、ポーンと打ち上げてのセンターフライ。上原に軍配が上がった。タイミングもバットスイングも本来のイチローには程遠い状態。トンネルは抜けたが、完全復調には、まだ時間がかかりそうな気配だ。試合は6-3でレッドソックスの勝利。上原は、21セーブ目。9試合連続の無失点となった。