ドジャース・ベッツが好捕もボールはNYファン強奪 腕つかまれるも「僕は大丈夫」
◇ワールドシリーズ第4戦 ドジャース4ー11ヤンキース(2024年10月29日 ニューヨーク) ドジャース・ベッツが初回の右翼守備でヤンキースファンから悪質な妨害行為を受けた。先頭トーレスが放った右翼ファウルゾーンへのフライを、フェンス際で客席に手を伸ばすようにして好捕。ところがヤ軍のビジターユニホームを着た男性ファンがグラブを開くようにして無理やりボールを出し、隣の男性ファンも、その行為を助けるようにベッツの右腕を引っ張った。 近くで見ていた審判員は捕球を認めてアウトをコール。3連敗で迎えた第4戦でヤ軍ファンもフラストレーションがたまっているが、故障にもつながりかねない愚行に球場全体が騒然となり、2人はすぐにセキュリティー担当に連行された。試合後、ベッツは「僕は大丈夫。試合に負けたので、気持ちを切り替えていきたい」と冷静に語っていた。(柳原 直之) ≪38歳年間チケットホルダー 悪びれた様子なし≫ベッツのグラブからボールを取り出そうとしたのは38歳の男性で、ヤンキースの年間チケットホルダーだという。男性は米メディア「ジ・アスレチック」の取材に対し「私はただ野球を見たかっただけ」とコメントした。一緒に球場で観戦していた弟も「うまく言えないけど、奪い合いのようになった。その後でムーキー(ベッツ)が私たちを罵倒した。あの行為はよくない」と主張するなど、悪びれた様子は一切なし。男性らが観戦していた席の値段は約1000ドル(約15万円)という。