企業間取引もキャッシュレス化? BtoBでも「クレジットカード決済を利用したい」が約6割【アメリカン・エキスプレス調べ】
アメリカン・エキスプレスは、「企業間決済(B2B)のキャッシュレス化」に関する調査結果を発表した。飲食・卸業や農業・畜産、建築・建設、医療関連業といった幅広い業界から、約1,000名を対象に調査している。
企業間取引におけるクレカ払い、「支払い側での利用」が請求側の約2倍
まず、企業間取引における主な決済方法を聞くと、クレジットカード払いを利用したことがある人は38.9%、請求したことがある人は22.2%となり、「支払い側」でのクレジットカード利用が「請求側」の約2倍まで浸透していることがわかった。
企業間決済で感じる課題としては、請求時は「支払いサイクルや管理」(22.0%)、支払い時は「取引先ごとのプロセスに対応」(26.2%)など、取引先ごとに異なる決済方法の管理業務が負担になっているようだった。
クレジットカード決済を含むキャッシュレス決済導入のきっかけとしては、「インボイス制度導入」(21.1%)や「電子帳簿保存法の実施・改定」(11.7%)といった回答が上位に。社会制度の変化がキャッシュレス化を後押ししていた。
企業間取引におけるクレジットカード決済の利用意向としては、「クレジットカード決済を利用したい」が64.4%、「クレジットカード決済を受け入れて欲しい」が62.5%と高い数値になった。
また、法人カードを利用している人に対し、そのメリットを聞くと、「経理事務・経費の合理化」が36.2%で最も多く、ついで「銀行振込の手数料や手間を削減できるから」(34.3%)、「立て替える必要がなくなるから」(34.3%)と続いた。関連業務の効率化や手間の軽減を実感している人が多いようだ。
調査概要
・【調査期間】2024年4月8日~ 2024年4月15日 ・【調査手法】オンライン調査 ・【実施対象者】経営者、経理担当者、自営業など20代~70代の男女、1,030名