スポーツカーですらオートマのみなんて車種も珍しくない現代では考えられん! かつてMTの設定があった驚きのクルマ4選
ホンダ CR-V
ホンダ初の乗用車ベースのクロスオーバーSUVとして1995年に初代モデルが登場したCR-V。その後は代を重ねるごとに大型化し、2018年に日本に投入された5代目モデルはホンダのフラッグシップSUVのポジションを担うまでになった。 そして2024年7月には燃料電池自動車のCR-V e:FCEVが日本でも発表されるなど、未だに話題に事欠かないモデルとなっている。 そんなCR-Vは初代モデルにはもちろんのこと、2001年に登場した2代目モデルにもMT車が設定されていた。しかも安価なFFモデルに設定するのではなく、4WDモデルにのみMTを設定していたということで、4WDを求めるユーザーのほうがMTを好む層が多いことを熟知していたともいえるのだ。
日産 ステージア
スカイラインとプラットフォームを共有するスポーティなステーションワゴンとして知られるステージア。とくに初代モデルはRB25DET型エンジンと5速MTを組み合わせたグレードが存在していたほか、オーテックジャパン(当時)が手掛けたGT-Rのコンポーネンツを丸ごと移植した「260RS」があったことでも知られている。 一方、2001年に登場した2代目モデルは、ベースのV35型スカイラインと同じくスポーティさよりも上級感を重視したモデルとなり、前期型にはVQ25DET型ターボエンジンが搭載されていたが、MTは用意されることはなかった。 しかし、先代でも260RSを送り出したオーテックジャパンは2003年6月に通常のステージアには当時、搭載されていなかった280馬力を発生するVQ35DE型エンジンと6速MTを搭載した「アクシス350S」をリリース。このモデルは1年強しか販売されなかったため、レア度では260RSを上まわるともいわれているのだ。
小鮒康一