【年末年始こそ要注意】「後部座席ならシートベルトはいいか」その油断が悲しい事故に…子どもの命を守るために知っておくべきこと
チャイルドシートの正しい使用が子どもの命を守る
6歳未満の子どもが事故にあった時に、チャイルドシートを正しく使っていた場合と使っていなかった場合の致死率を見ると、使っていなかった子どもの致死率は、正しく使っている子どもの約4.6倍も高かったんだ(警察庁の平成30年から令和4年までの調査より※)。チャイルドシートを正しく使うと、万が一事故にあってもケガが軽くなる可能性が高いよ。 ただ、チャイルドシートを固定せずに座席に置いているだけって人や、固定できていると思っても不十分な場合も多いから、メーカーやJAF(日本自動車連盟)の正しい取り付け方の説明を参考にしてチェックしてみてね。動画も出ているよ! もし、カケルみたいに、6歳以上でもシートベルトを使うと体に合わなくて苦しい時は、ジュニアシートを使ってね。
ベルトは大切!
車のチャイルドシートの他にも、自転車のシートやベビーカー、抱っこひも、ライフジャケットなど、安全のためのベルトはとっても大切。 「これくらいいいか」と思ってベルトをさぼると、ベルトをしていたら防げたことも、飛び出したりすり抜けたりして、大きな事故になることもある。 「ベルトを正しくしていたら死ななかったのに」って言いたくないよね!
【POINT】
・チャイルドシート・シートベルトは、「義務」。しないと車に乗れないよ。 ・チャイルドシート・シートベルトは、子どもや一緒に乗っている人の命を守る。 ・自転車のシートやベビーカーなどのベルトも正しく着用しよう。 いそっぷ社『子どもを全力で守る本』P20~23より 次回は、意外と多い、「駐車場での事故」についてご紹介します!
〈著者プロフィール〉
中井宏 1982年香川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科 安全行動学研究分野 准教授/同研究科附属 未来共創センター 子どもの安全ラボ 代表。交通安全や学校安全に関する心理学的研究を中心に、特に社会の安全に寄与しうる研究を進めている。文部科学省中央教育審議会・初等中等教育分科会の学校安全部会(第11期)臨時委員や警察庁・教習車両及び教習カリキュラム等の在り方に関する調査研究委員を務める。 岡真裕美 1980年香川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科附属 未来共創センター 子どもの安全ラボ所属。大学卒業後、電機メーカーに入社、その後中高国語科教員へ。2012年、夫が子どもの水難事故に遭遇し救助死したことから、なぜ子どもが川へ入ったのか、防ぐ手段はなかったのかなど様々な思いが募り大学院に入学し「子どもの安全」について研究。現在、全国の保育・教育関係者、子育て中の保護者等に子どもの事故予防について講演や啓発活動を行う。
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