ソフトバンクG、評価額30億ドルでパープレキシティ出資-関係者
(ブルームバーグ): ソフトバンクグループの「ビジョン・ファンド2」は米国の人工知能(AI)スタートアップ、パープレキシティAIに30億ドル(約4800億円)の評価額で投資する。
事情に詳しい関係者によると、ソフトバンクGは、AIを活用してアルファベット傘下グーグルの検索に対抗したいと考えているパープレキシティに1000万-2000万ドルを出資する予定。パープレクシティの計2億5000万ドルを集める資金調達ラウンドの一環として投資する。同社は業界で最も高く評価されるユニコーンの1社となる。
今回の取引は、ソフトバンクGがAIへの投資ペースを大幅に加速させる準備をしていることを裏付けている。
ソフトバンクGを率いる孫正義氏は先週、自ら「ASI、artificial super intelligence=人工超知能」と呼ぶ構想を実現させるというコミットメントを含め、AIの未来に対する包括的なビジョンを打ち出した。
孫氏は21日開催の株主総会で、人間の何千倍も賢いAIの創出について語り、「ソフトバンクの使命」や自身の決意、「ソフトバンクが生まれた理由」に言及。自ら「何のために生まれたんだ」と問いかけ、「ASIを実現するために生まれたと今本気で思っている」と述べた。
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出資合意はまだ最終決定しておらず、条件は変わり得ると関係者は説明。パープレキシティとソフトバンクGの担当者はこの出資交渉に関するコメントを控えた。テッククランチが先にパープレキシティの全体的な資金調達の一部詳細について報じていた。
原題:SoftBank to Back AI Startup Perplexity at $3 Billion Valuation
--取材協力:Katie Roof.
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Min Jeong Lee, Shirin Ghaffary