ハレー彗星の贈り物「オリオン座流星群」が21日夜からいよいよピークに
21日夜から翌未明にかけて、オリオン座流星群がピークを迎えます。ウェザーニュースによると、全国的に広いエリアで観測できると予報していますが、東北北部などでは難しいということです。仕事の都合で見られない人もいますよね。とはいえ、ピークを逃しても11月7日あたりまで観測のチャンスがありますから、あきらめずに。 「ふたご座」に「しし座」…毎年現れる「流星群」の正体は?
オリオン座は、東南東の空から昇ってきます。都会の明るい空では見えないことも多いのですが、空が十分に暗ければ、三つ星が目印になって非常に探しやすい星座です。流星群には「放射点」と呼ばれる、流れ星が飛び出して来る中心があります。 オリオン座流星群の放射点は「ベテルギウス」と呼ばれるオリオン座の赤い星、ちょうど神話オリオンの右肩近くにあります。この放射点が、オリオン座にあるので「オリオン座流星群」と呼ばれます。流れ星を観測するには、放射点を眺めるよりも、全天を広く見渡した方が見つけやすいでしょう。深夜から未明にかけて、放射点は少しずつ高くなっていきます。
オリオン座流星群は、三大流星群と呼ばれる「ふたご座流星群」「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」と比べて規模が小さいと言われますが、22日であれば午前0時以降は月が沈みますので、月明かりの影響を受けずに観測できるでしょう。条件が良ければ1時間に10個~20個ほど見られるかもしれません。 流星群は、彗星が宇宙にまき散らした塵(ちり)が正体です。その塵が地球にぶつかって、燃えながら光を放つので流れ星になります。オリオン座の場合、この彗星は「ハレー彗星」が3000年前に残していった塵だと言われています。