【びわこボート・ルーキーシリーズ第22戦】展望~ただ1人のGⅠ覇者・中村日向がシリーズを引っ張る
びわこボートの「ルーキーシリーズ第22戦 スカパー!・JLC杯」はあす11日に開幕。スピード自慢のヤング勢が集結して、冬の湖面を迫力満点のバトルで熱く盛り上げる。今節ではただ一人GⅠ覇者の肩書を持つ中村がV戦線の中心だが、他にも楽しみな面々がずらり。最後まで見どころ満載の6日間になるのは間違いない。 ◇ 中村日向(香川)は昨年2月に鳴門で開催された四国地区選を制覇。デビューから5年目、24歳でGⅠタイトルを手にした。当地は10月の秩父宮妃記念杯では予選突破も準優を4着敗退。まずは当地初のファイナル進出を目指し、ルーキー世代では格上の実力を披露する。 その中村に迫るのがオーバーエージで参戦の地元・沢田尚也(滋賀)だ。現在はA2級ながら、前期勝率(5~10月)は今節№1の7・11で来年1月にA1復帰。直前の下関Vの勢いに乗って、〝次代のびわこエース〟が念願の地元初Vへ突き進む。 浜野斗馬(香川)は2月の鳴門でデビュー初Vを飾ると、今年はここまで4Vと一気にブレーク。浜野と同じく今年のトップルーキーに選出されている前田滉(愛知)、大沢風葵(群馬)もV争いを演じるか。飛田江己(埼玉)は今年のルーキーシリーズではともに10月の江戸川第14戦、大村第17戦と優勝2回。オーバーエージの井本昌也(山口)、さらに砂長知輝(埼玉)もA1級の存在感を示したいところだ。 それ以外の面々では、今節メンバーではただ一人、当地Vの実績を持つのが地元の香川颯太(滋賀)。1月のRS住之江第2戦でデビュー初Vを飾った石本裕武(大阪)も〝令和の怪物〟と称される実力を発揮へ。来年1月からのA初昇格を決めた山下大輝(兵庫)、青木蓮(埼玉)の奮戦にも注目だろう。(倉橋智宏)