iPhoneみたいな1人用の家。その名も「アップルキャビン」
購入する人はフォークリフトかクレーン車のレンタルが必要らしいです。 アメリカのスーパーマーケットチェーン、ウォルマートがプレハブ住宅を1万5900ドル(約230万円)で販売しています。大人2人、2、3時間の作業で設置できるお家で、4つの壁とバスルーム付き。そして今回ご紹介したいのが、上の写真にもあるiPhone形の「アップルキャビン」。こちらはパソコンを置くスペースくらいはありそうですが、それ以外はほとんどない超ミニハウスとなっています。 【全画像をみる】iPhoneみたいな1人用の家。その名も「アップルキャビン」
アップルキャビンのお値段とお部屋
このアップルキャビンは、ニューヨーク州にある格納庫のようなシェルターや輸送コンテナを販売しているCheryl Industriesという会社のもの。同社はウェブサイトで、5.8m×6mの拡張可能な住宅を3万6000ドル(約500万円)で販売しています。 アップルキャビンは、希望小売価格は2万4000ドル(約358万円)となっていますが、ウォルマートでは値下げして1万7400ドル(約260万円)で販売されています。アップルキャビンはサイズがあって、一番小さいバージョンは、物置小屋くらいの大きさ。1万1800ドル(約176万円)で販売されています。部屋の写真を見てみると、ベッドとトイレ、そしてシャワーがありますが、どうやらトイレの中にシャワーが付いている感じですね。
自分でフォークリフトの準備
ウォルマートはトラックでこちらのお家を無料で配送するとのことですが、購入を検討している人は荷降ろしのためにフォークリフトを自分で準備しなくてはいけない模様。販売元のCheryl Industrialsは、クレーンをレンタルすることをおすすめしています。6mの大きいほうのアップルキャビンの重量は約2,070kg。確かに人力じゃ無理ですね。 ちなみにプレハブ住宅もアップルキャビンはどちらも中国製で、プレハブ住宅を建てるには、まず壁を広げ、石膏ボードアンカーとねじを使ってすべてを所定の位置に固定する必要があります。トイレは設置できますが、配管は自分でやらなきゃいけないようです。ウォルマートはコンクリートの基礎の上に設置することを推奨しています。
家を置くには土地も必要
ただ、そのコンクリートの基礎の部分は土地ですよね。プレハブ住宅もアップルキャビンもお手頃で購入できますが、土地も買わなきゃいけません。しかも、自治体で色々法令やルールもありますしね。たとえばニューヨーク州では、ニューヨーク州住宅基準でタイニーホームの最大サイズを制限しています。「タイニーホーム」と呼ばれる住居は、少なくとも約37平方mの床面積が必要とのことで、アップルキャビンはその基準を満たしていません。なので、ニューヨークでは無理ってことですね…。
岩田リョウコ