ファミマが値下げ食品に「涙目シール」、全国展開で食品ロスを年間3000トン削減へ
ファミリーマートは、食品ロスの削減でおにぎりや弁当などの「中食商品」に貼る値下げシールを、涙目のキャラクターやメッセージの入ったデザインに変更すると12月25日に発表した。2025年春から全国で始める。10月末から行った実証実験ではシールのデザインを変えることで値下げ商品の購入率が5ポイント向上したため、全国の店舗に拡大を決めた。店舗の食品ロスを年間約3000トン削減する効果を見込んでいる。
東京都と神奈川県の一部店舗で10月30日から11月26日まで4週間実施した実証実験では、値下げシールに涙目の表情をしたおにぎりのイラストと、「たすけてください」のメッセージを掲載。顧客の食品ロスに対する意識や感情に訴えることで、値下げ商品の販売状況に変化があるかを検証した。値下げ商品の購入率が5ポイント向上したことから、行動心理学的なアプローチで購買行動の変容を促すことが分かった。