「俺はリングの隅っこでてっぺんに立ってやる!」時代に置いていかれたベテランが若き王者から王座奪取を果たし意地を叫ぶ!
23日、千葉・TKPガーデンシティ千葉にて『有限会社 山﨑工業プレゼンツ 2AW 旗揚げ5周年記念大会 GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』が開催。滝澤大志が仁木琢郎を破って2AW無差別級王座に返り咲いた。 2AWの至宝たる2AW無差別級王座を持つ仁木琢郎(23)は、昨年11月に佐藤耕平を撃破して同王座を戴冠。その後はカズ・ハヤシ、若松大樹、吉野コータロー、吉田綾斗、花見達也、本田アユムと団体内外の強者を倒して防衛を重ねていき、勢いは増すばかり。若い仁木が団体を背負っていることは2AWにとって明るい話題だ。 しかし、この世代交代の波に全力で抗おうとするベテランも存在する。 5月末の大会でV6を果たした仁木の前に現れた滝澤大志(38)は、「今から18年前5月、僕はプロレスラーを夢見て千葉に来ました。 そしてプロレスラーとしてデビューして、日々第1試合終わったら、セコンドついて、いつかメインイベントに立つことを夢見ていました。 18年経った今俺は何してるんだ。第1試合戦って、紙テープ回収して、なんなんだよ俺は。チャンピオン仁木琢郎に問いたい!滝澤大志とは何ぞや!」と、いつの間にか隅へ隅へ追いやられてしまったことへの悲憤を叫び、主役に返り咲くべく仁木へ挑戦を表明した。 滝澤は、幾度も緊急事態宣言が発令されていたコロナ禍真っ只中の2AWを無差別級王者として支えてきた団体の柱であり、自身もこれを自覚して“ミスター2AW”を自称してきた。3度目の周年大会メインでの王座挑戦が決まった滝澤にとって、この試合は正念場の中の正念場だ。 試合は序盤静かな立ち上がりを見せ、中盤は滝澤が足攻めでペースを握る。執拗なまでの足への攻撃に仁木が本調子を掴めずにいたが、後半少しつづペースを取り戻す。その後も一点集中攻撃は続いたが、スイングDDTやファイナルカットなど得意技の応酬で滝澤を追い込む。しかし、最終的には滝澤がムーンサルトで仁木を撃破した。 試合後、滝澤は「ベルトが人を成長させるってよく言うけど、仁木琢郎はまさにそうだよ。間違いなく今の2AW、仁木琢郎を筆頭に若松もそうだし花見もチチャもナカも、若い人間がリングの中央にいるのがよくわかるよ。一応自分でもよくわかってるから先に言っとくけどよ、俺がこのベルトを巻いたからって、そのリングの中央に入れるとは思ってない。 でもよ、お前らがリングのど真ん中にいるんだったら、(コーナーに上がり)俺はリングの隅っこで、でもてっぺんに立っててやるよ。俺はいつでもここら辺のてっぺんに立ってるから、俺が気に食わないんだったから、またかかってこい。高いところから失礼しました。 とりあえず!滝澤大志38歳、まだ何者でもない男でしたが、この度2AW無差別級王者になりました!2AW、6年目は突っ走ってまいりますので、応援よろしくお願い致します」と挨拶。