要介護3から要支援1へ。87歳の父が元気でいられる理由は眠りにあった?【40代・50代の睡眠改革】
ネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんと「質の良い睡眠」を探求するOurAge連載「ニッポンマダムの睡眠改革 」。今回お話しいただいたのは、私たちの“「幸せ&元気」のヒント”についてだ。 「『ヨウコさん、私は幸せなの。好きなことして、好きなモノを食べて、24時間自由に生きているから毎日が本当に幸せ』 これは現在87歳になる父が口癖のように繰り返す言葉。 独居で3食を自分で作り、掃除、洗濯(シーツなどの大物以外はほぼ手洗い)をして、週の半分は近所のお仲間と麻雀、グランドゴルフ、ダーツなどのクラブに参加して、カラダや頭も使う日々。 とはいえ、齢80を過ぎたあたりから、いろいろ入退院もあったりして、『今回は難しいかも』と思うこともしばしばあり、それでも不死鳥の如くカムバックする姿は我が親ながら凄いなと思っていました」
なぜ、「幸せ&元気」でいられるのか?
「ご存知の通り、平均寿命と健康寿命は異なります。誰もが『できればピンピンコロリがいいわぁ』と言います。ですが女性の平均寿命と健康寿命の差はなんと10年! いいとか悪いとかではなく、そうなると10年間ベッドの上、もしくは誰かしらのお世話になりながら最期の時を迎える事になります。 ひとりで自活するのは、体調、体力、周囲のサポート(家族、ヘルパーさんや主治医、地域の方など)や本人の気力、さらには生活環境(近くに買い物できる場所があるとかフランクに付き合える友人知人がいるなど)といったさまざまな条件が影響してきます。 ちょうど3年前の今頃、高熱を出した父は、そのふらつきで後ろに倒れて腰を圧迫骨折。内科の症状は治ったものの<要介護3>で立つことすらできなくなりました。しかし84歳にして 、本人の懸命のリハビリ努力もあり、その8カ月後には自転車に乗っていたのには、さすがに驚かされました。当然、一年後の要介護認定の再調査時には四段階下がった<要支援1>に。 お役所の方々も周囲も、そんな人見たことないと…。 ふと、そこで気になったのが、何がそうさせるのか?ということ。これから私も一歩一歩、その年齢に近づくわけですが、もしかしたら父の日々の行動の中に何か『幸せ&元気』のヒントがあるような気がしてきて、注意して見てみることにしました」