要介護3から要支援1へ。87歳の父が元気でいられる理由は眠りにあった?【40代・50代の睡眠改革】
元気の素はたくさんあった
「その中でも本人の生活リズム(ルーティン)はとても大事な要素のひとつのように思えます。 父の場合は昔から朝型な人でした。父が40代、50代の頃でも21時には『おやすみなさいします』(いつもこんな風に言います)と言って早々に寝室に引き上げ、遊びに来ていた私の友達を驚かせていました。 まぁ、元ふとんやの主であることが関係するのか否かわかりませんが、とにかくよく寝る人です。夜更かしは、ほとんどしません。起きる時間もほとんど毎日同じ。高齢になり、より早寝になり、夜間の中途覚醒はあるものの薬にも頼ることなく眠り、朝は太陽の光があたる窓側に顔を向けて起きています。 加えて体力低下と疲れのリセットのため、今は午後に昼寝を少ししていますが、1時間以上にはならないようにお願いしています」 《生活リズム=ルーティンを崩さないことは、とても大事な要素のひとつ》 ・同じ時間に起きる ・朝日を浴びる ・自分にとって必要な睡眠時間の確保 ・短時間の昼寝 「これらは特に睡眠時間が短い40代、50代のマダム世代にも大事な要素ですね。 高齢の親御さんで多いのが、暇だから早く寝てしまうということ。床について眠れない時間が長いよりは、少しでも趣味などの時間を作り、眠くなってから寝ることが大事になります。 まだまだ『幸せ&元気』の秘訣はありそうですが、また機会があればご紹介させていただきます。では、今宵も良い眠りを」
【話してくれたのは】 ヨシダヨウコさん ネムリノチカラ代表。快眠コンシェルジュ。日本睡眠学会正会員。寝具店の娘として生まれ、心地よい睡眠を幼児期より体験するが、社会人になりたての頃、働きすぎで体調を崩す。また、実母の介護生活からも睡眠の重要性を再認識する。 漢方、発酵食、アロマ、呼吸、瞑想、ストレッチなどを取り入れ、日々「質の良い睡眠」を探求しながら、各方面へ発信中。代表を務めるネムリノチカラでは、企業の健康経営セミナーや個人の睡眠相談に応じるなど、睡眠全般についてのサポートを行っている。著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)がある。