37歳誕生日の誓い 5大会連続五輪・カヌー羽根田卓也「自分の全てを全力でぶつける」
パリ五輪カヌー競技場近くの川で練習を行ったのは、2016年リオデジャネイロ五輪でカヌー競技アジア人初の銅メダルを獲得した羽根田卓也選手。北京五輪での初出場から16年、パリでは5回目の五輪を迎えます。 【画像】リオ五輪で銅メダルを獲得ときの羽根田卓也選手 「五輪は回数を重ねるごとに、未知なものからより近い距離のものに変化していっていて、楽しみが増えた。5大会目は誰にでも重ねられるものではないので、自分の武器・持てる力を100%発揮して、どれだけ高いところに登れるか楽しみです」 練習を行った7月17日(現地時間)は、羽根田選手37歳の誕生日。起床時には、家族や知人からたくさんの連絡が来ていたそうですが、フランスで直接お祝いした1人が、練習パートナーで五輪初出場となる22歳の田中雄己選手。15歳下の仲間に対し、羽根田選手は。 「田中選手はかなり伸びてきていて、非常にいい刺激を受けている。相乗効果で高めあえている良いパートナーです。ニューウェーブと一緒にパリ五輪に臨めることが自分の楽しみの一つですし、コンディションはすごくいい。体もキレてきていてパフォーマンスも上がってきています」 リオ五輪でたくさんの人に知ってもらえたというカヌー競技ですが、3年前の東京五輪では、母国開催ながら新型コロナの影響で無観客に。結果も10位に終わりました。まもなく開幕するパリ五輪に向けては、現地フランスで6月下旬から1か月間の長期合宿を続けている羽根田選手。まもなく5回目の大舞台が始まります。 「フランスでカヌーは人気競技。五輪組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は五輪金メダル3回の元ライバルなんです。競技場は観客席と競技場の水流がとても近いですし、フランスの熱を感じられる五輪が楽しみ。東京五輪が終わってカヌーを1から楽しもうという気持ちにもなったし、パリ五輪は新しいチャレンジ。気持ちとチャレンジする心意気で自分の全てを全力でぶつけたいです」