レトロ車両で結婚式、「幸福行きに乗車を」 三陸鉄道とホテルが企画
三陸鉄道(本社・岩手県宮古市)のレトロ列車を貸し切りにして、海岸線を走る車内で挙式するプランが商品化された。三鉄開業40周年を記念し、三鉄と浄土ケ浜パークホテルがコラボした。 【写真】三鉄特製のウェディングケーキ=浄土ケ浜パークホテル提供 これまでイベントの一環で列車で挙式したことはあったが、プランの商品化は初めて。「三鉄DEつながるウェディングプラン」と銘打ち、2024年12月9日から通年販売を始めた。 同プランは、ウェディング仕様に装飾されたレトロ列車で挙式をするほか、車掌に扮した新郎がオリジナル切符にはさみを入れてゲストとフォト撮影をしたり、特製のヘッドマークを用意したりする特別メニューが組まれている。 19年に実施された挙式の際は、宮古駅長が「この列車は、新郎新婦とご両家様の笑顔を永遠につなぐ、幸せ行きでございます」とアナウンスしたという。 パークホテルの吉成賢二・総支配人代理は「車窓を眺めながらの挙式は一生の思い出になること間違いありません。幸福行きの列車に乗車しませんか」と話した。 プランにはパークホテルで開く披露宴の飲食代や司会、着付け、装花、音響・照明なども含まれている。価格は30人で162万円。(佐藤善一)
朝日新聞社