"日銀不安"で強気・弱気シナリオ交錯、今後のポイントは?
日銀の内田真一副総裁は8月7日の講演で、株価や為替相場が不安定な状況で利上げは行わず、金融緩和を維持するとの考えを示した(写真:ブルームバーグ)
8月9日の日経平均株価は前日比193円高の3万5025円で引けた。5日の大暴落以降、上下動の激しいマーケットが続いている。 現在の筆者の相場イメージは図のとおりである。「10月末から出直り」というメインシナリオに変わりはないものの、日本銀行の「円安を許さない姿勢」が続く場合は上値が低くなってしまうことも念頭に置かなくてはいけないかもしれない。 また、その前に相場は底値に入ってきているものの、今回のような急落のあとには、どうしてもマーケットが価格的にはボラティリティー(変動率)が大きくなり、いわゆるガチャついてしまうことが多い。従前から「エントリーは何回かに分けて」と述べてきたが、大きなウェートは10月末まで待ってからと考えたほうがよさそうだ。
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木野内 栄治