告示翌日に次女を出産→トップ当選→3人目を出産…女性議員の“子育てとの両立”と“ハラスメント対策”を考える
「政治家になりたいが何をしたらいいか分からない女性」が集う?
実は古都さんも村上氏のパブリックリーダー塾の出身だ。 果たしてどのようなことを学ぶのか? パブリックリーダー塾では将来的に政治家を志す10代から30代の女性を支援している。講義では選挙戦略、政策について議論、リーダーシップの高め方などを学ぶ。さらに、政治活動には使えないが、塾生は挑戦を支援するためのサポート金を受け取れる。 塾生について村上氏は「皆さんは政治家になるという思いが非常に強いというよりも、政治家になりたいが何をしたらいいか全然分からないという方が多い。もちろん、結果的に『政治の世界は自分の求めるものではなかった』と判断する人もいるがそれでもいい」と説明した。 古都さんも「講義はもちろん、党を超えて情報交換したり話すことができる仲間ができる点がいい」と魅力を語った。
「誹謗中傷が大変」よりも「議員の醍醐味」を
近年は短期間で知名度を上げたり、公約を周知するなど、選挙においてSNSが果たす役割が大きくなってきた。 一方で候補者や議員を悩ますのが誹謗中傷だ。特にハラスメント行為は女性がターゲットにされる割合が格段に高い。 この点について古都さんは「誹謗中傷の線引きはかなり難しいが、やはり一つのことに対して何百件も同じような批判のコメントが来ると精神的にはかなりきつい」と実体験を語った。 村上氏も「特に女性は『母親がどうして選挙なんかに出てるんだ』などというハラスメントに近いようなコメントを向けられる。悪質なものに対しては投稿者の情報開示ができるようにするなど法整備が必要だ。また、『SNSは担当者に任せて当人は目にしない』と決めることで精神を守るという戦略をとっているところもある」と述べた。 育児との両立やハラスメント…女性が超えるべきハードルは多いが、なぜそこまでして議員を目指すのか? 古都さんは「特に地方議員は生活に密着した事業に対して向き合える立場であるため、普段ママ友と話した内容を発端にして政策が変えられることもある。例えば、私は予防接種の予診票を書くのが大変というママ友としていた話を保健所に伝えたら、『すぐ変えましょう』と言ってくれて住所・名前を印字してくれるようになった。やりがいは非常に感じているが、『誹謗中傷が大変』などのネガティブな話が前に出やすい。議員の醍醐味ももっと伝えていきたい」と決意を述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部