1970年代の名作を復刻【Z世代も注目するリバイバル】セイコー、ハミルトンなど厳選4モデル
Z世代を中心に注目を浴びているのが、昔に流行ったものや長く親しまれてきたものを復活させる“リバイバル”。腕時計にもリバイバルのブームは確実に流れており、多くのブランドが往年の名作を復刻したモデルを登場させてきた。 【画像】何年経っても人々を魅了するデザイン 1970年代名作の復刻モデルたち 今回は、復刻モデルのなかでもここ数年でお目にかかることの多くなった“1970年代の復刻モデル”から、厳選した4モデルを紹介したい。
ポストヴィンテージ世代の復刻版はなぜ人気?
昔のデザインにある懐かしさが今では逆に新鮮に感じられ、人気を博している“リバイバル”。特にこの数年はリバイバルブームと呼ばれ、2000年代初めのものが世界的に流行してきた。 腕時計でも名作の復刻版は時計愛好家のなかで注目される的になっている。なかでも1970年代や80年代といった、ポストヴィンテージに属する腕時計モデルの復刻版は人気が高い。60年代以降、実用的な機能を搭載し、現代のモデルにはない手作業の質感や作りこみを感じられるモデルが多数登場してきた。70年代の復刻と聞くと、こだわりぬいたデザインと高い実用性を期待してしまうのは、こうした腕時計の歴史をよく知る人ならではかもしれない。
1970年代セイコー、ティソの名作復刻モデル
70年代の名作の復刻モデルとしてまず知っておきたいのが、国産の人気ブランド“セイコー”から100周年を記念して登場したクロノグラフ“スピードタイマー メカニカルクロノグラフ”。 昨年末に発売された本作では、72年に発売された“キャリバー6138”を搭載したクロノグラフをもとにデザイン。流線形のケースやエレガントなブレスレット、ツートンになった文字盤などを踏襲。ストップウオッチ針は先端がオレンジ色になっており、時分針と見分けやすい工夫がなされている。 デザインでは昔のモデルを復刻している一方で、進化を遂げたクロノグラフ機構を搭載している点も注目したいポイント。本作に搭載している“キャリバー8R48”は、部品の設計から製造、検査までを自社で行う。スタート時の指針ずれや針飛びを抑制、優れた計時精度を誇るなど、1969年に初めて登場したスピードマスターから技術面では進化を遂げてきた。