「腹案ある」玄葉衆院副議長 皇位継承と皇族数確保、来年の衆院選前に「立法府で総意を」
玄葉光一郎衆院副議長は17日配信されたラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で、安定的な皇位継承や皇族数確保をめぐる与野党協議について、来年7月の参院選を前に結論を導き出したい考えを示した。「結論を得た上で立法府の総意として政府側にボールを投げ返す。(参院選の)前の方がいいのではないか」と語った。「必要なら皇室典範改正を含めた立法を閣法(政府提出法案)で促す」との考えも示した。 【写真】「十分お話伺う機会なかった」秋篠宮さまご発言巡り反省述べる宮内庁長官 「どういう風にすれば立法府の総意としてまとまれるのか。腹案も自分の中にある」と述べ、「今具体的に申し上げる段階にない」とも語った。 与野党協議では、女性皇族の配偶者や子の扱い、養子縁組による皇統に属する男系男子の皇室復帰案については結論が出ていない。 玄葉氏は、「皇室の状況をかんがみれば、皇位継承をより安定的にしていくこと、皇族数の減少にきちんと対応すること。時間は有限だ」と強調。額賀福志郎衆院議長についても「同様の認識だ」と語った。 政府の有識者会議は令和3年の報告書で、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案や養子縁組による旧皇族の男系男子の皇室復帰案などを打ち出した。報告書をベースに立法府の見解をまとめるための議論が国会で行われており、額賀議長らは9月、岸田文雄首相(当時)に対し、与野党協議の中間報告を提出した一方、立法府として最終報告をまとめる時期は示していなかった。