7割の企業がサイバー攻撃経験、累計被害平均1.7億円 トレンドマイクロが実態調査
過去3年間で7割の企業がサイバー攻撃を経験し、累計被害額は平均1.7億円に上ることが、サイバーセキュリティー大手のトレンドマイクロの実態調査で分かった。 【関連写真】ランサムウエアの過去3年間の累計被害額 調査は毎年実施している「セキュリティー成熟度と被害の実態調査」の2024年版で、日本国内の従業員規模500人以上の企業の経営者やセキュリティー関連の部長以上の責任者300人を対象に、インターネット経由で9月に行った。 その結果、70.9%が過去3年間にサイバー攻撃を経験したと回答した。被害コストが大きかったのはビジネスメール詐欺が18.3%と最も多く、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)が13.0%と続いた。同社は「サイバー攻撃が『もし起きたら』ではなく、起きる前提での対策を進めていく必要性が高まっている」と分析している。 また、サイバー攻撃の被害を受けた企業の累計被害額は平均約1億7100万円で、昨年度の調査から約4600万円増加。特にランサムウエア攻撃の累計被害額は平均2億2000万円(昨年度比4400万円増)。一方、復旧に要した時間は平均で6.1日、ランサムウエアに絞ると平均10.2日とより大きなダメージを受けることが裏付けられた。
電波新聞社報道本部