職人からあなたへ。真の上質を愛する人に支持されている「ヴァレクストラ」を知っていますか?
連載「迷い世代の服選び」
スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムをご紹介する連載。今回は、感度の高い大人の女性たちの間で絶大な人気を誇る「ヴァレクストラ」のバッグをフィーチャー。数あるコレクションの中から、おおさわさんが選んだ「今買うべきバッグ」とは……? 〔写真〕右:バッグ「ミラノ マイクロ」(縦17×横21×マチ11cm)62万7000円、チャーム(フラワー)6万6000円、 中央:バッグ「ミニ イジィデ シアリング」(縦16×横22×マチ16cm)68万2000円、左:バッグ「ヴィヴィ ミニ」(縦27.5×横31×マチ7cm)45万1000円〈参考色〉 、チャーム(フクロウ)2万9700円/以上すべてヴァレクストラ(ヴァレクストラ ジャパン)
どんなスタイルにも映える、「ヴァレクストラ」の名品バッグ
スタイリストとして、日々、様々なブランドやトレンドを見ていますが、今、すごく勢いがあるなと肌で感じるのが「ヴァレクストラ」です。実際、街中でも「ヴァレクストラ」のバッグを手にしている方を見かけることが増えたように思います。 この人気ぶりに、「やっぱり来たわね!」と内心深く納得している私。私自身、以前から「ペルガメーナ・ホワイト」と呼ばれるクリームホワイトのトートバッグや小物類を愛用しており、軽量であること、堅牢な作りでたくさんモノを入れても型崩れしないこと、レザーに質感がありキズが目立ちにくく、白でも気を遣わずに持てること、どんなスタイルにも合うこと……と、「ヴァレクストラ」のよいところを実感していたので、そのうちブームが来るだろうと予想していたのです。 1937年にミラノで誕生した「ヴァレクストラ」。職人が手仕事で仕上げるバッグは「あえてロゴを出さない」スタイルで、真の上質を愛する人々の間で高い人気を博してきました。質感がある表面が特徴のレザーを用い、端の部分にブランド独自の染料であるブラックカラーを手作業で塗り重ねたコスタ仕上げを施すことで、ひと目で「ヴァレクストラ」とわかる、モダンなデザインが特徴。 また、すべてのバッグにはシリアルナンバーが刻まれており、職人がいつ製造したのかを確認できるようになっているところにも、モノ作りへの愛とプライドを感じます。レザーの色出しにもこだわりがあり、どの色をとっても、ニュアンスのある上品なトーンなのも私好みです。そして何より、「バッグが主役になる」のではなく、どんなスタイルにも優しく寄り添い、持つ人をさりげなく特別な存在に見せてくれる懐の深さが、人気の理由だと思います。