iPhone「日本語入力」がさらに使いやすくなった iOS 18のアプデで好評の「なぞり入力」に対応
そもそも、読み方がわからなければ、漢字を入力することができないのもフリック入力やローマ字入力の弱点だ。これを解決するのが、手書き入力だ。iOSは、2023年に配信が始まったiOS 17でこの入力方式に対応している。フリック入力やローマ字入力と同様、ひらがなを打ったあと変換することもできれば、漢字を直接書いて入力することもできる。 iPhoneでの文字入力に慣れていない人に向いた方式と言えるが、操作に習熟していても、読み方がわからない漢字を検索で調べたいときなどに重宝する。キーボードの切り替えだけで呼び出せるため、手間もかからない。ただし、手書き入力は標準で用意されているわけではないため、設定を変更する必要がある。その方法は次のとおりだ。
まず、「設定」アプリを開き、「一般」から「キーボード」を選択。次の画面でも「キーボード」をタップして、「新しいキーボードを追加」を選択する。キーボード一覧が表示されるので、「推奨キーボード」にある「日本語」をタップし、次の画面で「手書き」を有効にする。この状態でキーボードの種類を切り替えると、手書き入力が現れる。あとは、漢字をキーパッドに書いていくだけでいい。 ほかにも、入力を効率化する方法はある。音声入力とキーボードを併用する方法だ。iOS 16から、音声入力を呼び出してもキーボードが消えなくなり、声で文字を入力しながら、キーボードでそれを補完できるようになっている。音声入力は句読点や改行の入力などが思い通りにいかなかったり、まれに間違った結果が表示されることがあるが、その部分だけをキーボードで修正すれば入力速度を大幅に上げることが可能になる。
呼び出し方は、キーボードの下にあるマイクのボタンをタップするだけ。訂正があるときや、追加で文字を入力したい場合には、画面上に表示されているキーボードをそのままいつものようにタップするだけだ。文法などがある程度あいまいでもいい口語とは違い、あらかじめ頭の中で文章を考えておく必要があるため、普段しゃべるようにはいかないが、入力速度は非常に速い。キーをタップするより、文字入力の効率は各段に上がるはずだ。