iPhone「日本語入力」がさらに使いやすくなった iOS 18のアプデで好評の「なぞり入力」に対応
例えば、「text」と入力したいときには、まず「t」を入力し、そのまま指を離さず「e」「x」となぞり、「t」に戻るようになぞっていけばいい。予測変換は、なぞっている途中にも変化していくため、必要な単語が出たらこれをタップする。1つひとつキーをタップしていくのと指の動きが異なり、最初は戸惑うかもしれないが、タッチする動作が減るため、慣れればスムーズに入力することが可能になる。 英語キーボードでの対応から約5年が経ち、このなぞり入力がついに日本語にも対応した。設定方法は、次のとおり。キーボードの「日本語 -ローマ字入力」を有効にした状態で、「設定」の「一般」にある「キーボード」で、「なぞり入力」を有効にする。これで、日本語でもなぞり入力が使えるようになる。
日本語と言っても、基本的な使い方は英語でのなぞり入力と同じだ。「とうようけいざい」と入力したい場合には、「t」「o」「u」「y」「o」「u」「k」「e」「i」「z」「a」「i」と連続してキーをなぞっていくだけ。なぞっていく途中で予測変換もかかるため、「東洋経済」という漢字が出たら、そこをタップすれば入力が完了する。素早くなぞっていけるようになれば、フリック入力に負けない速度で入力することができる。パソコンでローマ字入力に慣れており、どうしてもフリック入力に抵抗があるという人にも向いている。
また、当然、英単語を入力するときにも、なぞり入力の利用は可能。英語キーボードに切り替えて、同じように操作すればいい。日本語と英語、両方でなぞり入力を使っていれば、言語を切り替えたときにいきなり入力方法が大幅に変わるのを防げる。操作の一貫性を重視したいときには、なぞり入力で統一するのもお勧めだ。 ■読み方がわからない漢字を一発で入力 フリック入力はもちろん、QWERTYキーによるローマ字入力も、日本語をまずひらがなで入力し、その後、カタカナなり漢字なりに変換するという作法は共通している。その意味では、どちらも漢字の読み方を正確に把握していないと、入力ができない。ネット上に「コロナ禍」と書くつもりで「コロナ渦」という表記があふれたりしたのも、「罹患」を間違って「羅患」と書いてしまったりするのも、読み方を間違えて覚えていた可能性がある。