亡くなっていたピーコさん「辛口チェック」の裏で見せていた“甘口”素顔…街でも「希望者」に的確アドバイス
10月20日、双子タレント「おすぎとピーコ」の兄として名をはせた、ファッション評論家でタレントのピーコ(本名・杉浦克昭)さんが亡くなっていたことが分かった。享年79。 【写真あり】2021年以降、姿を消した「おすぎとピーコ」 「9月3日に、敗血症による多臓器不全のため、神奈川県の病院で亡くなりました。葬儀はすでに近親者で済ませていますが、双子の弟であるおすぎさんは高齢者施設に入所中で、葬儀には参列できなかったようです」(芸能記者) ピーコさんは1975年に、映画評論家の弟であるおすぎさんとともにタレント活動を始めた。“オネエキャラ”と、毒舌ながら温かみのあるコメントで一躍、人気者になり、多くのバラエティ番組に出演した。 「複数のワイドショー番組で放送されたコーナー『辛口ピーコのファッションチェック』で知名度を高めました。芸能人や著名人はもちろん、街なかの人のファッションにも“辛口評価”を下し、人気を博しました。 ただ、2021年ごろ、おすぎさんに認知症の症状が表れて以降は、弟の介護もあり、ピーコさんの芸能活動は事実上の活動休止状態になっていました」(前出・芸能記者) テレビでは歯に衣着せぬコメントでおなじみだったピーコさんだが、カメラが回らないところでは、違った一面を見せていた。ピーコさんと仕事経験のあるテレビ局関係者はこう話す。 「ベテラン、若手問わず、スタッフに対しては優しかったです。ファッションに対しては、コーナー以外でもつねにチェックする目を利かせていたようで、スタッフが着ている服やちょっとした小物にもよく気づき、『それ、いいじゃない。どこで買ったの?』と、褒めてくれることもありました」 テレビと違った“甘口”な人柄で、スタッフにも愛されていたことがうかがえる。街の人のファッションを採点するコーナーをやっていたこともあり、ロケ先やプライベートで、一般人から声をかけられることも多かったという。 「街で『私の服装、どうですか?』と聞かれることもあり、忙しくても嫌な顔を見せず、テレビで見せるような的確なアドバイスをしていました。 また『どこから来たの?』『よく(自分に)気づいたわね』など、一般人と雑談もかわすなど、サービス精神旺盛。話す時間は数分でも、声をかけた人はみんな不思議と笑顔になっていましたね」(同前) こうした“コミュ力”の高さも、長年、多くの人に支持された理由のひとつだろう。辛口、甘口どちらの姿も見られなくなったことは残念でならない。合掌。