ブンデス降格危機→5位! 「自分たちも驚き」の躍進を引っ張る佐野海舟…逮捕報道に加え「レベルが違った」苦境から主力に急成長できた理由
至宝・ムシアラを抑えきる
勝利したバイエルン戦ではドイツ代表の至宝ジャマル・ムシアラを抑えきり、このフランクフルト戦ではハイスピードと卓越した技術を誇るエジプト代表オマール・マームーシュから何度もボールを奪った。 「最初はもう自分の得意なことが出せないぐらいのスピード感だったんで。レベルは全く違うなと思いました」 試合後にそう振り返っていたように、マインツに加入したばかりのころの佐野は、どれだけ周りに相手選手がいない状況でも味方からパスを預けられるシーンは多くなく、自分からパスを呼び込もうという意志を感じさせる動きもあまり見られなかった。
成長の理由は
試合を重ねるごとにどんどん自分のプレーを出せるようになり、さらに課題としてあげていた攻撃面での成長が見られるようになってきたわけだが、この5カ月弱のドイツ生活でどのように取り組んできたのだろう? 「練習から、自分を成長させるために何が必要かっていうのを日々考えながらやってきました。いま迷いなく試合でやれているのは確実に、練習で考えながら自分の課題と向き合ったり、武器を伸ばしてやっていくことができているからだと思います。ここでやっていくのは不可能じゃないなっていうふうに思えてきたのはそんな練習のおかげだと思うし、周りのサポートのおかげだと思います」 声のトーンが明るい。こちらの質問に対して一言だけで返すのではなく、しっかりとまとめて話してくれるところからも、確かな手ごたえを感じていることがうかがえる。
コミュニケーションが深まっている
佐野が自身のプレーをどんどん引き出せるようになったのは、味方選手や、監督やコーチとのコミュニケーションが深まっているからでもある。ここ最近の試合ではピッチ上で指示を出し、指示を受けるシーンが頻繁にあるし、そのやり取りがとてもスムーズなのだ。 コミュニケーションというところで、実は少しばかりの行き違いもあった。佐野にはドイツ語通訳として、ドイツ在住歴が長い日本人がサポートに入っている。ただ監督のボー・ヘンリクセンはドイツ語も解するが、基本的に英語の方が得意。ミーティングやピッチ上の指示は英語が用いられる。 日常のことやクラブスタッフ、チームメイトとのやり取りにドイツ語通訳のサポートは重要だが、通訳にもプレー面についての監督との英語のやり取り全てを的確に訳せるほどの英語力があるわけではない。だからと言って、別の英語通訳をつけるというのもやりすぎだろう。
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