DeNA・東 V奪回へ200イニング投げる 18年菅野以来到達者なしも「行けないことはないのかなと」
DeNA・東克樹投手(29)が2日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、倍増の2億1000万円でサインした。東は今季、2年連続2桁勝利となる13勝、防御率2・16、両リーグトップの183投球回をマーク。最も誇れる数字を「12球団で一番投げたイニング」と迷わず答えた左腕は、来季の200イニング到達を誓った。(金額は推定) 勝ち星や防御率よりも、価値を置くのが投球回。「先発として長いイニングを投げることが役割だと思っている」。来季目指す数字については「近年、200イニングをなかなか投げている人がいない状況があるので、ひとつの目標として投げたい」と宣言した。 一流先発投手の指標とされ、沢村賞の選考基準のひとつでもある「200投球回」。近年、投手の分業制や中6日を基本とするローテーションの浸透などもあり、2018年に巨人・菅野が202回を投げたのを最後に達成者は出ていない。 東は「今年のペースで続けられたら、行けないことはないのかなと。かなり体の負担はかかると思うので、どううまくリカバリーしながら回れるか」と未知の領域へ思いをはせた。 今季はリーグ3位から日本一に輝いたが、「だからこそ、リーグ優勝に向かう気持ちがもっともっと芽生えた」と東。エースは来季もチームのためにフル回転する。