DDTサウナカミーナが語る、一番過酷だったプロレス試合「雪の積もる山の中で」「死にかけた」
小池百合子知事も参戦した「都電プロレス」
──DDTは、肉体の極限までぶつけあうシリアスなプロレス、華やかな魅せる試合、そしてトンチの効いたバラエティ感のある特殊マッチなど、あらゆる要素が詰まっています。なかでも、DDTのお家芸といえるのが路上プロレスです。 MAO まぁ、あらゆるところでプロレスをやってきましたからね。 上野 どんな場所でもプロレスはできるんですよ。 ──ここでまた軽く説明しますけど、路上プロレスとは、文字通り、リングのないストリートでプロレスの試合を行うという試合形式。これまでキャンプ場、会社内、東京ドームなど、あらゆる場所でプロレスを展開してきました。世界的な話題となった「新幹線プロレス」や、まさかの小池百合子知事も参戦した「都電プロレス」なども、路上プロレスの一種といえます。このような路上プロレスで、いちばん大変だったのはどんな試合形式でしたか? 勝俣 うーん…。どれも大変ですけど、ヤバかったのは雪上プロレスですね。あれはキツかった。 MAO みんな風邪ひいたやつね。WRESTLE UNIVERSEで配信した企画モノで、雪の積もる宮城の山の中でプロレスをしたんですけど、歩くだけで膝上ぐらいまで埋まっちゃうくらいの積雪で、あれは過酷だった。 勝俣 もう靴も濡れて、その冷たさで足もやられて、しびれてうごけない。だんだん呼吸もおかしくなる。危なかったです。全員が死に向かってました。 MAO そんなに長い時間やってないのに、心臓が変になってくるんですよ。そんな中で橋本千紘選手はきっちりスリーカウント取ってましたね。 ──想像するだけで震えてきますね。普通にプロレスの試合をするだけでも、かなり大変なのに。 上野 寒いのは、それだけでダメージがありますからね。たまに真冬なのに空調が効いてない会場とかがあって、地味にキツいですね。冬の体育館はマジでやばい。 MAO 福岡の屋内サッカー場は寒かったよね。外ぐらいというか、外以上に寒い。 勝俣 北海道のサッカー場みたいなところも寒かったな。ちょっと雪降ってたし。 ──逆に暖かいサウナでもやってますよね? 勝俣 アクア・ユーカリ(現在閉店)とかでやりました。でもサウナプロレスも過酷ですよ。 ストーブとかには近づかないようにしますけど、やっぱり床とか壁は熱い。呼吸もキツくなる。お風呂とか水系は意外と痛いし、危ないんですよ。 上野 まぁ、サウナで暴れるなんて、やっちゃダメですからね。鍛えている我々だから可能なので、絶対に真似しちゃダメです。 ──逆にこんな場所でプロレスしてみたい、とかありますか? To-y なんかすごく高い所でやりたいです。床が透明になってたりする。 MAO スカイツリーの展望台にあるやつか。でもTo-yは高所恐怖症じゃなかったっけ? To-y 怖いからこそ、やってみたいです。なんか今までにない興奮が生まれそう。 上野 確かに覚醒するかもしれへんな。それこそ苦手なものを克服できるかもしれない。MAOも船でやったらええやん。 MAO 船だけはダメっすね。僕は船酔いしやすくて、この間も、離れ島に行くためにちょっとの間だけフェリー乗んなきゃいけなくて頑張ったんですけど、ぜんぜんダメでした。でっかい船でも嫌。船に乗ってるときは、必死に遠くを見つめて、揺れてないと思って頑張ってるから、なるべく話しかけないでほしい。 上野 僕は船とか大丈夫なんですけど、ジェットコースターがダメやね。学生の時は好きだったんですけど、プロレスラーになってから、なぜかすぐ酔っちゃうようになって、怖くなりました。あれはもう、人間の乗るものじゃないです。 ──かつてDDTは、浅草花やしきで遊園地プロレスをやってますよね。 上野 花やしきのコースターでギリギリです。 MAO みんなでアメリカのユニバーサルスタジオに行った時に、一緒にジュラシックパークは乗れたじゃん? 上野 いや、あれも本当は怖かった。でも、みんなと一緒にいたいから、 酔い止めを飲んで、頑張ったんですよ。 ──そんな感じでみなさんで遊園地で遊んでいるところも、フォトブックになりそうですね。 勝俣 いつも一緒に遊んでるから、撮影してくれれば毎月出せますよ! 上野 僕たちの旅の思い出が、こうしてどんどん写真集になっていったら凄いですね。 MAO そのためにも、まずは今回の1冊を手に取っていただければ、ということで。 To-y あ、よろしくお願いします。……カモーン!
ENTAME next編集部