今の中国は“報復社会”深センで起きた日本人男子刺殺事件は反日感情から起きたのか?専門家「中国政府はいつも動機を発表しない」
■反日感情の解消方法は「中国共産党が親日的な論調に変えれば一気に雰囲気が変わる」
反日感情を解消する方法はないのか。興梠氏は「中国は実はシステムが簡単。中国共産党が親日的な論調に変えれば一挙に雰囲気が変わる」と語る。「メディアを完全にコントロールして、今は台湾問題とか米中対立とか、日本がアメリカ側に立って中国にプレッシャーをかけているという論調になっている。全てが、共産党が中国をどうしていくか、対外関係をどうするか、それによって世論が決まる。全ての鍵を握っているのは中国共産党だ。彼らが日本と関係を良くしたい、完全に良くしようと思ったら一挙に変わる」。 その例として挙げられたのが日中国交正常化のタイミングだったという。「中国人がびっくりした。それまで日の丸は彼らにとって憎む対象だったのに、天安門の前にずらっと日の丸が並んだと。実際に中国の高齢者に聞いたが、びっくりしたと同時に腹が立ったという。日本が友好的な国だと一日で変わってしまったから」。現在は世界各国の大企業が、次々に中国から引き上げる事態も起きている中、習近平氏の決断にも注目すべきと述べていた。 (『ABEMA Prime』より)