韓国・来年度から中学校の「自由学年制」廃止、「自由学期制」縮小…「学力低下」懸念
【08月27日 KOREA WAVE】韓国教育省は来年度から中学校の「自由学年制」を廃止し、「自由学期制」を最大2学期から1学期に縮小すると発表した。新しい制度は来年3月1日から適用され、これにより1年間全てを自由学期として運営する「自由学年制」は公式に終了する。 この変更は2022年の改訂教育課程に合わせたもので、自由学期制の運営時間が現在の170時間から102時間に削減される。具体的には1学期あたりの授業時間が週10時間から6時間に減少。さらに現在必修の「主題選択」「進路探索」「芸術・体育」「クラブ活動」の4領域が来年度からは「主題選択」と「進路探索」の2つに統合される。 自由学期制は、学期中に中間・期末試験を実施せず、自己の適性を見つけるための進路探索や体験活動を重視する政策だ。2013年に試行が始まり、2016年には全国の中学校に拡大。2017年には2学期の自由学期を指定できる「自由学年制」が導入された。 しかし、学力低下の懸念や、私教育産業の拡大、新型コロナウイルス禍の影響による学力低下が問題視され、1学期に縮小すべきだという要求が高まっていた。 教育省は自由学年制の運営に関する問題や教育課程の調整の難しさから、1学期への縮小が適切であると判断した。実際、今年度の段階で、全国3200余りの中学校のうち96%が既に自由学期制に移行しており、自由学年制を実施している学校は約100校に過ぎない。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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