【レビュー】ジャロン・エニスがダビッド・アバネシヤンをTKOで下す IBFウェルター級王座防衛 | ボクシング
7月14日、ウェルター級のジャロン・エニスがダビッド・アバネシヤンと対戦した。
日本時間7月14日、IBFウェルター級王者ジャロン・エニスがダビッド・アバネシヤンを相手に防衛戦を行った。 試合中、エニスは自分のタイミングが少し狂っていると感じたという。 しかし、それを見抜くのは難しかった。IBFウェルター級王者は故郷フィラデルフィアのウェルズファーゴセンターで巧みなボクシングショーを披露し、屈強なダビッド・アバネシヤンをTKOで倒した。エニスは第5ラウンドでカウンターの左フックを放ちアバネシヤンをダウンさせると、第6ラウンド開始前にリングサイドドクターの助言に従いレフェリーが試合を止め、エニスのTKO勝利が確定した。 試合開始のゴングが鳴ると同時に、"ブーツ"エニスは圧倒的な火力とスキルを見せつけ、ラウンドが進むにつれてその出力を増していった。 3連発のアッパーカット、ボディへの集中攻撃、アバネシヤンのガードをすり抜けるフックを巧みに組み合わせたりと、エニスの技術が挑戦者を遥かに上回っていることは一目瞭然だった。 第5ラウンドにはアバネシヤンが右フックでエニスの顎に一撃を食らわせたが、"ブーツ"は即座に鋭いカウンター左フックを返し、アルメニア出身のファイターをマットに這いつくばらせた。アバネシヤンがカウントをクリアした後もさらなるパンチの雨に晒され、ラウンド終了のゴングが鳴ったときには試合を終えるべきと感じさせるほどだった。 試合終了時点で、エニスは53発のパンチをヒットさせたアバネシヤンに対し、152発とおよそ3倍ものヒットを記録した上、46%のヒット率を誇った。 タイミングが少し狂っているとは感じさせないほどの圧倒的な勝利。試合後、エニスはパウンド・フォー・パウンドの常連であるテレンス・クロフォードとの対戦を望むと宣言した。
Mark Lelinwalla