メグロS1&W230、GB350Cの登場でさらに熱い! 最新の昭和レトロ系バイク5選【2024年秋冬版】
カワサキ・W230
メグロS1の兄弟車で、同じくジャパンモビリティショー2023で発表され、2024年11月20日に発売されたのが「W230」です。 こちらは、カワサキが1966年に発売した「650-W1」、通称「W1(ダブワン)」の車名を冠したモデルです。624cc・並列2気筒、バーチカルツインの愛称を持つエンジンを搭載したこのモデルは、当時のバイクとしてはかなり高性能だったことで、世界的に大ヒットを記録。「大排気量の高性能モデル」という、のちに続くカワサキ製オートバイのイメージを生み出した名車だといえます。 ちなみに、このW1は、前述した目黒製作所との合併後、1965年に発売した「500メグロK2」がベースといわれています。つまり、メグロは、カワサキ「W伝説」誕生のきっかけとなったブランド名なのです。しかも、2024年は、目黒製作所の創立100周年という記念すべき年。こうした背景から生まれた新型が、メグロS1とW230です。 なお、Wシリーズにも、従来、メグロK3と同じ773cc・空冷2気筒エンジンを搭載する「W800」をラインアップ。W230は、その弟分となる軽二輪タイプという位置付けとなります。
W230の主な装備は、まず、エンジンにメグロS1と同じ232cc・空冷単気筒を搭載。ティアドロップ型の燃料タンクや前後スポークホイール、丸目1灯ヘッドライト、スチール製のフロントフェンダーなどにより、レトロな雰囲気を演出している点も同様です。また、前後ディスクブレーキなど、要所要所に最新の装備を持つことも類似点だといえるでしょう。 ただし、全体的な雰囲気は、メグロS1とやや異なります。例えば、燃料タンクには、「W」のロゴを配することで、ブランドの違いをアピール。車体色には、ホワイトを基調にブラックの差し色を入れた「パールアイボリー×エボニー」と、ブルーをベースにホワイトのラインなどを施した「メタリックオーシャンブルー×エボニー」の2タイプを設定。いずれも、都会にもマッチするスタイリッシュな雰囲気も醸し出します。 ちなみに、このW230は、女性ライダーにも人気が出そうなボディの色使いを採用していることから、個人的な見解ですが、かつての名車「エストレア」を彷彿させます。このモデルは、1992年から2017年まで販売されたロングセラーの軽二輪モデルで、エンジンには250cc・単気筒を搭載。シンプルでレトロなスタイル、扱いやすいエンジン特性や良好な足着き性などにより、女性はもちろん、幅広い層に根強い人気を誇ったバイクでした。 W230は、そうしたエストレヤが持っていた雰囲気も継承。気軽に乗れるWシリーズの末弟として、こちらも多くのユーザーから支持を受けそうな気がしますね。 なお、価格(税込み)は64万3500円です。