「ボディリフト後の姿を公開する人続出」減量後のたるんだ皮膚切除で形成外科が大人気…ダイエット薬ブームの余波?
大幅な減量をした人々の多くが、ボディラインに問題を抱えているという。体のラインを改善するため、余分な皮膚や肉を除去するボディリフトという外科手術が行われるが、最近この手術を受ける人の数が増加している。手軽にやせられる減量薬の人気の影響と見られており、手術は形成外科医のドル箱になっている。 【画像・動画】ボディリフト後の姿を公開する人々
打つだけ、飲むだけでダイエット! ただしその後が…
減量薬として有名なのは、GLP-1ダイエット注射と呼ばれるものだ。もともと糖尿病の治療薬で、オゼンピックなどの名で知られている。定期的に注射を打つことで、食欲が抑制されるため、ストレスなくダイエットできると人気だ。飲むタイプも販売されており、アメリカなどでは続々と他の新しい減量薬が登場している。 ブルームバーグによれば、減量薬を服用した患者が50ポンド(約23kg)減量すると、腹、腕、尻の皮膚がたるんでくるという。顔や胸では弾力性が失われ、実年齢より老けて見えたり、“オゼンピック顔”と呼ばれる、くぼんだ顔になったりする。
費用は高額も、今後は手術数爆増か?
体重の目標は達成できても、ボディ・イメージの目標が達成できていないことに、患者はガッカリすることがあると、米国形成外科学会(ASPS)所属の外科医は説明する。ASPSの報告書では、2022年から2023年にかけて腹部のたるみを取る手術と下半身リフトを受けた人は、5%増加したという。腕、太もも、乳房のリフトも増加していた。 現在推定数百万人が減量薬を服用していると推定されるが、減量薬の選択肢が増えるにつれ、使用者数も増加すると見られている。そうなればさらに多くの人々が、見た目を整えるための手術を検討することが予想される。緩んだ皮膚を引き締めるには、外科手術しか今のところないからだ。ブルームバーグは、こういった需要が形成外科医にとっての金鉱と化していると述べている。 アメリカでは、減量薬に毎月1000ドル(約16万円)以上かかるというが、ボディリフト等の全身整形手術には8万ドル(約1280万円)以上の費用が必要だという。これらの手術に保険が適用されることはほとんどない。