「警察を呼ばれちゃう」来日8年目のインドネシア人が後輩に伝えた日本の「騒音問題」の悲しい現実
日本で暮らす外国人が増えています。慣れない言葉や文化、環境の中で日々、手探りして暮らしながら「気づいた」こと。来日したばかりの「後輩」たちに伝えたい「これだけは知っておいた方がいい」というアドバイスを聞いてみました。東京で介護福祉士として働くインドネシア人男性が挙げたのは、日本の住宅での「びっくり」と、「騒音問題」。そこには、異文化での切ない体験がありました。(withnews編集部・松川希実) 【動画】インドネシア人デデさんが40秒で語る日本で暮らす時の注意点
「〝現実〟の世界へようこそ!」
インドネシアから来た男性は、デデ・ジュネディさん(29歳)。2017年に来日して、都内の特別養護老人ホーム(特養)で働いています。同じく来日したインドネシア人の妻、ギナ・レスタリアさんも介護福祉士で、2人で働きながら日本で生まれた2歳の息子・キナン君を育てています。 日本生活、8年目。 この経験をもとに、先月、インドネシアから来日したばかりの「後輩」たちの前で話をしました。タイトルは「〝現実〟の世界へようこそ! 日本生活で気をつけること」。 後輩たちは、これから日本の介護施設で働くタマゴたちで、東京で研修を受けている最中ですが、「日本生活に夢を持っている皆さんに、これから待ち構える〝現実〟について教えたい」と語り始めました。 デデさんが約3時間にわたって話したのは、働きながら介護福祉士の国家試験の勉強をする大変さや、職場での人付き合いのコツ、イスラムの戒律に合わせて食事を探す難しさなどなど盛りだくさんの内容。 その中で、特に筆者が意外に思ったのが、「住環境」の話でした。 デデさんはインドネシア語で語ります。 「いいですか、みなさん。これから住む日本の住宅ですが、壁は、思っているよりも、薄いですよ。少し大きな声で話すと、隣の人に丸聞こえになります。気をつけてください」 「後輩」たちは、衝撃を受けて、ざわつきます。 デデさんは、「騒音問題(そうおんもんだい)」と日本語を交えつつ、隣人トラブルにもなると注意を呼びかけ、「恥ずかしながら、私も警察を呼ばれたことがあります」と明かしました。