“佐野兄弟”とともに選手権を沸かせた、大分DF高橋祐翔が23歳で現役引退。米子北高で1年時から全国出場
「全て自分の実力不足」
大分トリニータが12月10日、DF高橋祐翔の現役引退を発表した。 高橋は高校時代、鳥取の強豪である米子北高で、1年時から3年連続で選手権に出場し、逸材として注目を集めた。同校出身の佐野海舟(マインツ)、佐野航大(NEC)の“佐野兄弟”とも、それぞれと全国の舞台に立ち、長身を活かしたパワフルな守備で選手権を沸かせた。 【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! 各年代別の日本代表でもプレーし、2020年に大分でプロキャリアをスタート。しかし、出場機会を得られず。ヴェルスパ大分(JFL)、ヴェロスクロノス都農(九州リーグ)に期限付き移籍した後、2023年に大分に復帰したが、怪我も影響して最後までJリーグでの出場はないまま現役生活にピリオドを打った。 23歳DFは引退にあたり、クラブの公式サイトでコメント。次のように想いを発信した。 「契約満了により今シーズンで退団、そして現役引退を決めました。このような形でファン、サポーターの方々とお別れになってしまうことになり、大変申し訳ないです。最後にこの場所で、自分の思いを伝えられたらと思います。 高校卒業後から5年間、チームの一員として活動したのは3年間、何一つ目に見える結果を残すことはできませんでした。全て自分の実力不足だと感じています。 特に今年1年間は、自分にとっては勝負の年で、必ずチームの力になると強い気持ちを持って挑みましたが、シーズン開幕前に怪我をしてしまい、サッカーすらすることが出来ませんでした。そんな中でも、自分に対して温かい応援や熱いメッセージをくださったファン、サポーターの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。 しかし、自分の中でサッカーに対する熱量が日々薄れていくのを感じ、サッカーを続けるというビジョンが見えなくなっていきました。こういった自分の思いを色々な方々にも聞いてもらった中で、今回の決断に至りました。 この5年間の活動に対して後悔はありません。自分が思い描いていたような結果にはなりませんでしたが、たくさんの人と出会い、数えられないほどの貴重な経験をさせてもらいました。自分の成長を願ってオファーしてくださり、5年間もの時間をくださった哲平さん、大海さん本当にありがとうございました。 そして、この5年間で出会ったチームメイト、スタッフの皆さん、小中高と指導してくださった皆さんありがとうございました。そして、自分のサッカー人生をずっと傍で支えてくれた家族。どんな状況の中でも自分の意見を尊重してくれて、何不自由なくサッカーをさせてくれてありがとう。 長くなりましたが、大分トリニータでサッカーできて良かったです。これからの人生、この5年で得たものを大事にしながら楽しんでいきたいと思います!これからは1人のサポーターとして大分トリニータの応援をしていきます! 5年間たくさんの応援ありがとうございました!!」 構成●サッカーダイジェストWeb編集部