布袋寅泰らユニット「COMPLEX」能登復興に10億円寄付…吉川晃司が明かす原動力「仮面ライダーは助けに来てくれなかった」
11月27日、布袋寅泰と吉川晃司によるユニット「COMPLEX」が、能登半島地震の復興支援金として10億円の寄付を発表した。5月15・16日に東京ドームで開催した復興支援チャリティーライブ「日本一心」のチケットやグッズ、DVDなどの売上から、10億円以上の義援金が集まったという。 布袋寅泰とユニットを組んだ“大物歌手”【写真】 この義援金をもとに、石川県が「能登復興応援基金」を創設。複数年にわたって被災地の復興活動の支援に活用される。 Xでは、 《「カッコイイとは、こういうことさ」の実例。真似できないけれど、これが大人の格好良さだね》 《泣きそう いや、泣いている。布袋さんと吉川さんの思いと、この寄付(複数年運用出来る基金になるそうです)が、能登の方達の支援&心の灯火になる》 と、この試みを称える声があふれている。なかには 《東京ドーム、観に行きました!チケット代はもちろんですが、グッズも諸々と購入したので、少しでも復興に貢献できたかと思うと嬉しい限りです!》 など、ライブに参加した人の声も見られる。 「COMPLEXは1988年に結成。活動期間は2年間でしたが、いまだに多くのファンがいる伝説的ロックユニットです。2011年には、東日本大震災のチャリティーライブを開催。この収益金6億5000万円あまりはすべて震災復興のために寄付されました。今回はそれに続く復興支援ライブでした」(芸能記者) 彼らがこのような行動を起こすに至った理由の一つを、吉川晃司が語っている。それは、2022年11月に放送されたNHKの番組でのこと。当時、吉川は、朝ドラ『舞いあがれ!』に出演中だった。 番組内で「人生の分岐点」について尋ねられた吉川は、「僕にとっては、東北の震災ですね」と答えている。被災地支援をおこなうNPOの知り合いがいたことから、震災発生8日後に宮城県石巻で支援活動を始めたという。 かつて『仮面ライダー』シリーズに「仮面ライダースカル」として出演したことがあった吉川は、子どもたちを元気づけようと思い、「仮面ライダーは好きか?」と尋ねた。しかし子供たちの返事は意外なものだったという。 「『嫌いだ』って言ったんです。『助けに来なかった』『お父さんが亡くなった』『仮面ライダーは助けに来てくれなかった』って。それが僕の無力感の核です」 さらに、被災地の現実を目の当たりにした吉川はこうも話している。 「(被災者の方たちは)お金がなかったんです。現実と理想の間には不都合なことがいっぱいある。現金があったら助かったと思います」 と、この経験がのちに復興支援ライブの原動力になったと明かしている。 仮面ライダーはフィクションかもしれない。しかし、日本には、COMPLEXというヒーローがいる──。
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