千葉ジェッツに為す術もなく完敗した長崎ヴェルカ、馬場雄大の猛省「今日みたいな試合はあってはいけない」
「全力を出し切って負けたのではない、あってはならないゲーム内容でした」
馬場個人としては3ポイントシュート5本中3本成功の13得点に3リバウンド3アシスト1スティール1ブロックと攻守で仕事を遂行した。特に守備面では千葉Jのエースである富樫勇樹のマークにつき6得点に抑えた。それでも、今回は千葉Jの大量リードによって富樫が自ら積極的に仕掛ける必要がなかったことも影響したと冷静に捉えている。 「もうちょっと攻めてくるかなと思いましたが、彼が攻めなくても戦えるチームだということを証明された気がします。もちろん、誰のマッチアップでも徹底的にやりますけど、千葉さんの起点は彼なのでそこは僕がつくからには責任を持って今日以上にプレッシャーをかけていきたいと思います」 30点差をつけられても会場の長崎ファンは最後まで熱い声援を送り続けた。Bリーグでは珍しいことではないかもしれないが、海外でのプレー経験も豊富な馬場は、これが当たり前ではないことを熟知している。だからこそ、自分たちのやるべきことをやれず、目の前で千葉Jに好き放題やられる光景にこらえきれないモノがあった。 それが最後、ベンチに座っていられなかった行動に繋がり、恥ずかしいという言葉には、「全力を出し切って負けたのではない、あってはならないゲーム内容でした」という悔いが根底にある。「海外でこういう試合をしたら、ほとんどお客さんが残っていない状況です。でもファンの方たちは最後の1秒まで応援してくださいました。今日のファンの皆さんの姿勢を通じて、こういう試合をしてはいけない、とあらためて感じました。最後の方は、どうしようもない状況を噛み締めるしかなかったです。個人としてすごく我慢できないところもありました。それで感情的になったところはあったのかと思います」 本日の第2戦もホームアリーナは超満員となる。そこで同じ過ちを犯すことは決してできない。馬場は「全力で40分間、戦い抜きます。その先に結果は待っていると思います」と言う。彼と同じ思いを長崎の全員が共有し、コートでしっかりと体現できるのか。長崎にとって、ターニングポイントとなる試合になりそうだ。
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