ラグビー「リーグワン」開幕戦が中止…バスケ天皇杯、ハンド、相撲界…スポーツ界を襲うオミクロン株の恐怖
さらに一方のチームの主たる理由で試合が中止になった場合、当該チームに勝ち点は与えられず、対戦チームには「5」が与えられると規定している。今回はこの公式戦実施要綱のもとで東京ベイに勝ち点「5」が与えられ、埼玉の勝ち点は「0」となった。 保健所の指示のもと、埼玉はチーム活動を一時的に休止した。ホームスタジアムの熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で16日に予定されている、NECグリーンロケッツ東葛との第2節の開催に関しても現時点で不透明となっている。 プロップ稲垣啓太やスタンドオフ松田力也らの日本代表を擁し、最後の王者となったトップリーグに続いてリーグワンの初代覇者を狙う埼玉が直面した突然のコロナ禍。 ただ、こればかりは誰も責められない。東京ベイのキャプテン、元日本代表のセンター立川理道もチームを通じて埼玉を気遣うコメントを発表している。 「この結果はコントロールできないことなので、自分たちはやるべきことをやって、次の試合に向けて準備するだけだと思っています」 日本バスケットボール協会も5日、川崎市とどろきアリーナで同日夜に予定されていた天皇杯準々決勝、川崎ブレイブサンダース対アルバルク東京の中止を発表した。 東京のセバスチャン・サイズに新型コロナ感染が確認されたため、感染拡大防止の観点から、管轄保健所の指示を待たずに中止を決めた。天皇杯準々決勝では琉球ゴールデンキングス対信州ブレイブウォリアーズも、琉球の選手(氏名非公表)に新型コロナ感染が確認されたため、4日の段階で中止が発表されている。 日本サッカー協会(JFA)も同日、開催中の第100回全国高校サッカー選手権に出場している2校の関係者から、新型コロナの陽性反応が認められたと発表した。 すでに敗退している高校で、大会を終えた後に体調不良を訴え、検査で陽性が確認された。JFAは準決勝に勝ち残った4校から体調不良などの報告はないとした上で、感染拡大防止と安全確保を最優先として、準決勝・決勝を予定通り開催するとした。 さらに日本ハンドボール協会も同日、ヨーロッパ遠征中の男子代表チーム10人が陽性判定を受けたと発表。18日からサウジアラビアで開催されるアジア選手権を辞退した。初場所初日を9日に控える大相撲でも、田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)らの感染が確認された田子ノ浦部屋の幕内高安ら力士14人の全休が決まっている。