安いガソリン代を求めて「3キロ」離れたガソリンスタンドまで給油しに行く夫。むしろ損していませんか?本当にお得なのでしょうか?
本記事では、ガソリン代の節約のために遠くのガソリンスタンドまで行くことが本当にお得かどうかを検証します。移動にかかる時間と燃料費、節約効果の計算方法について説明し、近場のガソリンスタンドとの比較や総合的な費用対効果を考慮した最適な選択についてアドバイスします。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
ガソリン価格の差でどれくらい節約できる?
ガソリン価格は給油する場所によって異なるケースがあり、1リットルあたり数円の差があることも珍しくありません。遠くのガソリンスタンドで1リットルあたり数円安い場合、大きな節約になるように思えるでしょう。 例えば、1リットルあたり5円安いガソリンスタンドがあれば、50リットル給油する際には250円の節約です。しかし、本当にお得かどうかを判断するには、ほかの要因も考慮する必要があります。 価格の差だけでなく、移動にかかる時間や距離も計算に入れなければなりません。特に、安いガソリンを求めて遠くまで運転する場合、その距離を走るための燃料費もかかります。 単純に「安いからお得」と考えるのではなく、節約できる金額が移動のコストに見合っているかが重要です。ガソリンの価格差が大きければお得なケースもありますが、わずかな場合は実質的な節約額はそれほど大きくない可能性もあるでしょう。
走行距離と燃費から見るコスト計算
ガソリンスタンドが遠い場合、給油のための移動距離が増えるため、そのコストを計算する必要があります。 例えば、燃費が1リットルあたり15キロメートルの車で、片道3キロメートル離れたガソリンスタンドまで行くと、0.2リットルのガソリンを消費します。ガソリン価格を経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」における2024年10月28日時点のレギュラーガソリン価格で1リットルあたり175円とすると、片道で35円のガソリン代がかかる計算です。 目的地のガソリンスタンドが1リットルあたり5円安い場合、30リットル給油すると150円の節約になります。往復の移動に70円かかると、実質的な節約額は80円です。時間の価値や手間も加味すると、遠くのガソリンスタンドに行くメリットが薄れるかもしれません。 燃費がよい車や、近いガソリンスタンドの場合には、移動コストが少なくなるため、安いガソリンスタンドの方が有利です。しかし、燃費が悪い車や遠距離の場合は、近場のガソリンスタンドを選んだ方が結果的に節約になることもあるでしょう。