円は対ドルで一時157円後半に上昇、長期金利の上昇が支え
(ブルームバーグ): 8日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=157円台後半に上昇。長期金利の指標となる新発10年国債利回りが約13年半ぶりの高水準を更新したことが支援材料になっている。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、円相場は長期金利の上昇が多少支えになっているが、週末の米雇用統計などイベントを控え、大きく持ち高を動かすインセンティブに乏しいと語る。
三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のファーストバイスプレジデント、横田裕矢氏は、当局の円買い・ドル売り介入への警戒感もあり、ここからさらにドル高・円安が進むには次の材料が必要だが、ドルが下がったところでは「買いで間違いないだろう」と言う。
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Masahiro Hidaka