「参拝後のご褒美」は絶品ぼた餅 2025年1月限定の金と銀の御朱印情報も【長崎市・諏訪神社】
長崎県佐世保市出身の漫画家でイラストレーターの大原由軌子さんが長崎の街を巡りながら目的地である神社で「御朱印」を集める企画をシリーズで紹介する。今回は長崎の秋の大祭「長崎くんち」が行われる諏訪神社を目指す。(2021年10月取材) 【画像】参拝の後は「名物のぼた餅」でほっと一息
ユニークな表情で迎える狛犬
長崎市の諏訪神社は、長崎の総氏神様で、「諏訪」「森崎」「住吉」の3社が祀られ、厄除け・縁結び・海上守護の神社として地元では「お諏訪さま」「おすわさん」と呼ばれ親しまれている。 国の重要無形民俗文化財に指定され、「龍踊(じゃおどり)」や「鯨の潮吹き」「太鼓山(コッコデショ)」などを奉納する諏訪神社の秋の大祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されている「長崎くんち」が行われる場所でもある。 そんな諏訪神社でぜひ見に行ってほしいのが個性豊かな狛犬たちだ。 境内には至るところに様々な狛犬が出迎えてくれるが、この日案内してもらったのが「立ち狛犬」と「逆立ち狛犬」だ。 アクロバティックで躍動感あふれる姿に大原さんは「狛犬のスタンプラリーをしたい気持ちになります」と大興奮の様子だった。 境内の至る所にある狛犬は先々代の宮司が狛犬好きで各地から収集したものだという。参拝だけでなく、ユニークな狛犬たちとの出会いも楽しめそうだ。
御朱印に刻まれた祭りへの思い 正月だけの御朱印も
諏訪神社で頂ける御朱印もまた、長崎くんちの精神を色濃く反映している。 「長崎くんち」の文字と3つの社門が写し出された諏訪神社の御朱印は、シンプルさの中にも祭りの伝統と神社の歴史が凝縮されている。御朱印は通常3種類だが、正月だけの御朱印も頒布される。2025年1月1日午前0時から頒布が始まるのが干支の「巳」の文字が金色で書かれたものと、巳の絵が銀色で描かれたものの2種類だ。各3000の限定頒布で、無くなり次第終了となる。(限定御朱印は御朱印帳への奉書(直書き)は非対応)御朱印は境内の馬の銅像横のお札所で頒布される。
参拝の後は名物「ぼた餅」で一息 そして祭り開催への期待を込めて
参拝を終えた後は、神社のそばにある月見茶屋で名物のぼた餅を味わうのが通な楽しみ方だ。「きなこ餅」とあんこでコーティングされている「ぼた餅」は、参拝者の舌を楽しませる。 大原さんは「お餅の部分がしっとりしていて、きめ細やか。上品なさらしあんが餅をきれいにコーティングしており、参拝した後にこういうご褒美があるって最高ですよね」と、至福の時間を過ごした。 取材した2021年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、長崎くんちは中止を余儀なくされた。本来なら毎年10月7.8.9日の3日間は境内に男たちの威勢のいい掛け声や笛やシャギリの音が響き、熱気に包まれているがこの年は静けさが漂っていた。 さんぽを終えて大原さんは「諏訪神社が長崎くんちだけでなく、長崎のシンボルとして愛されてきた場所だということがわかった。来年こそはこの地でくんちを楽しみたい」と長崎くんち開催への希望を胸に刻む貴重な機会となった。(2021年取材時) 大原由軌子さんのプロフィール 長崎県佐世保市出身。パニック障害+神経症持ちの夫との日々を描いた『大原さんちのダンナさん このごろ少し神経症』で漫画家デビュー。著書に思春期の問題をテーマとした『大原さんちの不登校』などがある。 (テレビ長崎)
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