最低気温10度以下の冬将軍はもうすぐ!! うっかり忘れて後悔しないように[やるべきクルマの冬対策]とは
最低気温が10度以下の日を記録し、クルマの暖房やシートヒーターを付ける季節になってきた。いよいよクルマにも冬対策が必要。そこで、冬本番が来た時にやっておけばよかったと後悔しないよう、やるべきクルマの冬対策とはどんなものがあるのか、解説する。 【画像ギャラリー】忘れると後悔する!冬本番が来る前にやっておきたい冬メンテを写真で見る!(18枚) 文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真/Adobe Stock@diesirae)
■冬用のエンジンオイルを入れるには理由がある
そろそろ本格的な冬支度が、人にもクルマにも必要となってくる時期だ。最近のクルマ、特にハイブリッドカーは超低粘度のエンジンオイルを採用しているため、真冬でもオイルの粘度が上昇してしまって不具合を起こすようなことはない。しかし劣化していたり、汚れていれば粘度が上昇することもある。 広く使われているAPI(アメリカ石油協会)規格のSNグレード以上のオイルであれば、超低粘度でも1年間使い続けられるだけの耐久性を持っているといわれているが、劣化していくことは避けられない。それに近所への買い物などのチョイ乗りが多ければ、始動時のファーストアイドルなどによる燃料がオイルに混ざってしまうことで潤滑性能の低下が起こっている可能性もある。 できれば夏前と冬前の半年に1度エンジンオイルを交換してやったほうが、エンジンの負担軽減になる。燃費節約分を相殺してしまうかもしれないが、長い目で見ればエンジンの良い状態が長く続くことで燃費低下を防ぐから、早めのオイル交換を心がけよう。 純正指定が十分に低粘度なオイルの場合、冬季は後から登場したより低粘度なオイルに交換する必要はない。ハイブリッド車に多く使われている0W-7.5や0W-8といった超々低粘度オイルはそのオイルと組み合わせることを前提にしたエンジンに使うことで本来の性能を発揮するから設定されていないクルマで利用するのは避けるべきだろう。 ちなみにマルチグレードオイルでは昔は粘度レンジの幅広いオイルが高性能というのが常識だったが、最近は燃費対策や環境対策が優先され、低粘度で安定性の高いオイルにシフトしてきている。 粘度レンジの幅が狭いオイルは高温域で潤滑性能が低いのではなく、全域で粘度変化が低い特性が与えられているのだ。それが最新のエコカー用高性能エンジンオイルなのである。