高齢の飼い主がペットの世話をできなくなったら――人と動物が最後まで幸せに暮らすために準備すべきこと
具体的にどのような準備をしておけばいいのか。取材に応じてくれた各所の意見をまとめると、以下のようなことが考えられる。 ・飼えない状況になった場合に備えてペットを託せる人や場所を確保し、きちんと文章化しておく。 ・困難が生じた際、知人やボランティア団体に相談できるか。情報をあらかじめ収集する。かかりつけの獣医師から情報を得られる場合も。 ・ペットも高齢になると医療費などの費用がかかる。子どもや知人に引き取ってもらう場合、その費用も準備しておく。 ・ペット信託などの制度を利用する。 年齢を重ねてから動物と暮らしたい場合は、動物保護団体と相談のうえ「預かりボランティア」という制度を利用する方法もある。譲渡先が見つかったら別れなくてはいけないかわりに、自分に何かあった場合、引き取ってもらうこともできる。 人も動物も最後まで幸せな時間を過ごすために、どのような事態が起きるかを想像し、元気なうちから準備しておくことが飼い主の責任といえるだろう。