弾道ミサイル迎撃に成功 グアムで初、対中念頭 米
【ワシントン時事】米国防総省ミサイル防衛局は10日、米領グアム沖で弾道ミサイルの迎撃実験に初成功したと発表した。 中国が核・ミサイルの性能向上を図る中、米空軍基地のあるグアム防衛の重要性が高まっており、軍高官は「重要な節目だ」と強調した。 グアム沖の上空で発射された中距離弾道ミサイルを迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」で撃ち落とした。探知・追尾には、新型レーダー「AN/TPY6」が使用されたという。 ミサイル防衛局のコリンズ局長は声明で、実験のデータを活用し、「グアムの統合防空ミサイル防衛能力などの構築、検証を行う」と強調。インド太平洋地域の要衝であるグアムの防衛強化を図る考えを示した。 中国は、「グアムキラー」と呼ばれグアムを射程に収める中距離弾道ミサイル「東風26」(推定射程4000キロ)を配備している。