【日本人の移籍先候補・現状整理】田中碧、菅原、伊藤洋輝…去就が注目される欧州の日本代表勢は?
DF町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)
公式戦45試合出場、3ゴール1アシスト 町田のユニオンSG加入3シーズン目は、飛躍の1年に。ベルギーリーグを2位で終えたチームで不動のレギュラーとしての地位を確立すると、ヨーロッパリーグ(EL)やカンファレンスリーグ出場も経験。さらにカップ戦決勝では劇的な決勝点を叩き込み、ベルギーで初めてのタイトルを手にした。今やリーグでも屈指のセンターバックの1人と現地では評価されている。 そんな町田だが、今夏の移籍市場でも注目の的に。特にイングランド方面では、アンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナムが獲得に動く可能性が伝えられてきた。『CaughtOffside』は「マチダは理想的な新戦力。移籍金もリーズナブルなはず」と伝えている。ユニオンSG側もオファー次第で移籍を認めるとも伝えられており、今夏の動向には注目だ。
MF田中碧(デュッセルドルフ)
公式戦36試合出場、8ゴール4アシスト 2023-24シーズンはブンデスリーガ2部で30試合に出場し、7ゴール4アシストの成績を残した田中碧。入れ替え戦でも2試合に先発出場したが、セカンドレグのパフォーマンスは振るわず。チームはPK戦の末に敗れ、1部昇格を逃している。 もっとも、かねてより伝えられているように田中の“個人昇格”の可能性は十分にある。デュッセルドルフは契約が残り1年となっている田中について売却を検討しており、田中自身も1部リーグでのプレーを強く希望している。新天地候補としてこれまでにボルシアMGやシュトゥットガルト、ジェノア、パルマ、エヴァートンなど国内外のクラブの名前が次々と挙がっている状況だ。一方で、ドイツ紙『ビルト』は「具体的なプランはなく、不透明な状況」とも指摘しており、今夏も一筋縄ではいかない様相を呈している。
MF旗手怜央(セルティック)
公式戦21試合出場、3ゴール5アシスト セルティック3シーズン目は苦しい時期が続いた旗手怜央。ブレンダン・ロジャーズ新監督就任によるスタイルの変更で序盤からやや出遅れると、先発の座を取り戻したかに見えた10月末には長期離脱を強いられることに。さらに、復帰直後に挑んだアジアカップで再び負傷を抱えて再離脱と、ケガに悩まされる1年となった。それでも、特に重圧のかかるシーズン終盤では存在感を発揮。攻守両面で躍動し、セルティックのリーグ&カップ戦の2冠達成に貢献した。 そんな26歳について、セルティックOBクリス・サットンは「最終的にプレミアリーグでプレーすると思う。それくらい良い選手」と太鼓判を押している。しかし、昨年9月に2028年まで契約を延長してからは、関心を寄せる具体的なクラブ名は現地でも伝えられていない。プレミアリーグの移籍市場は6月半ばにスタートしたため今後の動向はわからないものの、現時点で具体的に獲得に動いているとの報道は出ていない。